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高血圧の放置がリスク 心臓弁膜症、自覚しにくく

 日本経済新聞電子版

 経過観察となったときは治療を受けるタイミングを逃さないのが重要だという。血液を円滑に送り出せなくなると、不整脈が起きたり、血栓ができたりしかねない。心臓に負担がかかり、心不全の原因にもなりうる。変化を見逃さないためにも、定期的に医療機関を受診したい。その間隔や頻度は弁膜症の程度によるので、医師の指示に従い、症状がなくても続ける。

 経過観察中の生活は基本的に普段と同じでよいが、息苦しさなど異常がみられたら、すぐに医療機関を受診する。生活習慣病の治療にも気を配りたい。とりわけ心臓に負担がかかる高血圧は放置せず、しっかり対処したい。

 山口医長は「心臓弁膜症があって歯科治療を受けるときには特に注意してほしい」と付け加える。「感染性心内膜炎」のリスクが高まるのだという。歯科治療の際、口の中の細菌が血管内に入り、心臓にまで届いて起こる。まれなケースだが、感染によって心臓の弁が壊され、症状が悪化して死に至った例もある。

 歯科治療は抜歯や虫歯の治療にとどまらず、歯石除去でもリスクがあるとされる。山口医長は「歯科治療の前に抗菌薬を服用すればリスクを軽減できる。治療する予定がある人は心臓の主治医にあらかじめ相談してほしい」と訴える。日ごろから口の中を清潔に保つよう心掛けるのも大事になってくるだろう。

(ライター 坂井恵)

[NIKKEI プラス1 2021年12月11日付]

この記事は、NIKKEI STYLE「健康づくり」からの転載です。

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