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トピックス from 日経電子版

女性に多い尿漏れ・頻尿 骨盤底筋鍛え対策を

 日本経済新聞電子版

神経伝達も一因

 腹圧性の失禁とは少し症状の違うものに切迫性尿失禁がある。多くは過活動膀胱と呼ばれる、尿意切迫感があって頻尿の症状を伴うものが原因だ。急に尿意を感じ、トイレまで間に合わない。膀胱と脳の伝達がうまくいかず、膀胱が勝手に収縮し漏れてしまうという。

 水分の取りすぎのこともある。1日の標準水分摂取量の目安は1~2リットルと考えよう。また、抗コリン薬などの薬物療法で緩和できることも多い。骨盤底筋トレーニングもいいが、腹圧性の場合より効果が落ちる。

[画像のクリックで拡大表示]

 この場合は膀胱訓練もいいという。過活動膀胱の人の多くは、尿意を感じても膀胱に尿があまりたまっていない。それなのに排尿していると、膀胱自体が縮んでますます頻尿になる。心配するあまり、早めにトイレに行く場合も同様だ。

 ためられる尿量を増やし排尿間隔をあける訓練をする。尿意を感じたら5秒ほど我慢する。1週間ほど続けたら、5分、10分と延ばしていく。1カ月ぐらいで効果が見え始めるという。

 腹圧性と切迫性の両方の症状がある混合性尿失禁の人は3割。主な症状に応じた治療をする。

 自分の症状を知るためには排尿日誌をつけてみよう。トイレの時刻、排尿量、尿意の有無、尿漏れの程度、水分摂取量などを2~3日分記す。標準の排尿回数は昼が5~7回で夜は0~1回、量は1回200~400ミリリットルだ。「日誌は診断にも役に立つ」(関口氏)

 「尿漏れや頻尿が心配で外出したくない、好きな趣味をやめたくなったなど、あればぜひ受診を」と関口氏。「泌尿器科の中でも排尿機能の専門医が望ましいが、まず内科や婦人科のかかりつけ医でもいい」(高橋氏)

排尿痛あれば膀胱炎も疑って

 頻尿でも、きちんと医療機関で診てもらった方がいい場合がある。頻尿だけでなく、膀胱や会陰部が痛むときは、間質性膀胱炎の疑いがあるという。

 膀胱炎には細菌性のものもあり、頻尿となるが、尿検査でわかるほか、尿を出し終わるときに痛みがあるのが特徴だ。一方、間質性膀胱炎は、原因不明で膀胱に炎症が起こる。尿がたまると痛い。抗生剤を飲んでも過活動膀胱の薬を飲んでも症状がよくならず「慢性膀胱炎」などと見逃されがちな疾患だ。

 40歳以上の女性に多い。適切な治療で生活に支障のないところまで緩和できる。自己判断せず、必ず受診しよう。

(ライター 小長井絵里)

[日経プラスワン2015年11月21日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

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