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トピックス from 日経電子版

怖い細動、突然死… 不整脈ってどんな病気?

定期的に心電図、チェック怠らない

 日本経済新聞電子版

大半は治療不要

 杉病院長は「検査で不整脈が見つかっても、ほとんどは特に治療しなくてもよい」と話す。例えば症状を訴える人が一番多い期外収縮。拍動が本来のタイミングより早く起こり、心室に十分な血液がたまる前に心臓が収縮してしまう。「脈が飛んだように感じて心臓が止まるのでは」と不安を覚えて受診する人も多い。実は健康な人でも、1日に年齢の数ぐらい起きているのだという。

 では、気をつけたい不整脈とはどのようなものか。特に注意したいのが脈が速くなる頻脈性不整脈が重症化した「心室細動」。心臓が細かく震えるようにけいれんし、突然死を起こすリスクのある不整脈だ。心臓のポンプ機能が働かず、全身に血液を送り出せなくなる状態が長く続けば命にかかわる。

 心室細動が起こりやすいのは、心筋梗塞や心筋症など、もともと心臓の病気がある人のことが多い。しかし、なかには心臓病がなくても突然起こることがある。これを特発性心室細動といい、30~40代の突然死の原因の一つだ。

 これまでの研究で、特発性心室細動を起こしやすい人では、ブルガダ症候群と呼ばれる特有の心電図を示す病気があることが分かってきた。心電図検査で心室細動のリスクが高まっていないか見極めるとともに、睡眠不足や過労、ストレスなどを避ける。心室細動のリスクが高いと判断された場合、自動的に電気ショックで細動を止める植え込み型除細動器を使って治療することもある。

60歳以上に多く

 同じく脈が速くなる不整脈の一つに「心房細動」がある。加齢に伴い増える危険な不整脈の代表で60歳以上に多い。東邦大学医療センター大森病院(東京・大田)の循環器センター、池田隆徳教授は「心房内のあちこちで電気的興奮が発生し、心房が細かく震えるように動く状態」と話す。胸がモヤモヤするように感じることがあるという。

 心室細動のように心停止を起こすわけではないが、心臓に大きな負担がかかって疲弊し、心臓の機能が低下すれば心不全につながることもある。心房内の血液がよどめば血栓ができやすくなる。血栓が脳の血管に詰まり、脳梗塞(心原性脳塞栓症)の原因ともなる。

 心房細動の治療は、血栓ができにくくする抗凝固薬や抗不整脈薬を用いた薬物療法が中心。完全に治すには、カテーテルという細い管を血管から入れて、異常な電気的興奮の発生源を焼き切るという治療法もある。

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