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画面越しでも震え…あがり症 治療必要な社交不安症も

 日本経済新聞電子版

 あがり症といっても、治療が必要な社交不安症と診断される例があるのは知っておきたい。北海道大学大学院医学研究院の朝倉聡准教授(精神医学)は「学校や仕事を休んでしまうなど、日常生活に支障を来すようなら精神科で相談してほしい」と促す。

 ただこうした状態でも病気と認識されず、適切な治療を受けていない例は少なくないようだ。朝倉准教授は「患者の約75%は8~15歳で発症するとされる。適切な治療を受けないと、うつ病の発症リスクが高まる。子どもの状態をよく見てほしい」と訴える。

 治療には主に薬物療法と認知行動療法がある。治療薬としてはうつ病の治療にも用いられる薬などが候補に挙がってくる。認知行動療法は「緊張でうまくいかない」という思い込みや行動を、様々な方法を活用してバランスのよいものに変えていく。自らの人前での発表を映像で見直し、実はそれほど緊張しているようにみえないと確認するといったやり方もある。

 個人の性格に関係する部分もある。朝倉准教授は病的なものでないあがり症や内気な人には「不安がある分、丁寧に準備をして素晴らしい成果につながることもある。内気な傾向がかえって高い評価につながることもある」などと助言しているそうだ。

(ライター 荒川直樹)

[NIKKEIプラス1 2021年10月23日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

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