日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > トピックス from 日経電子版  > 画面越しでも震え…あがり症 治療必要な社交不安症も
印刷

トピックス from 日経電子版

画面越しでも震え…あがり症 治療必要な社交不安症も

 日本経済新聞電子版

人前に立つと緊張してしまうあがり症。リモートワークで増えた画面越しの打ち合わせにも戸惑う人がいる。仕事や生活に支障があれば社交不安症と診断され、治療が必要かもしれない。専門家に対処法を聞いた。

写真はイメージ=123RF
写真はイメージ=123RF

 大勢の人の前で話すときはいつも緊張して声がふるえ、冷や汗が出る。顔が真っ赤になる。職場の雑談に気軽に加われず、周囲からは内気な人だと思われている……。あがり症で悩む人は少なくない。

 千葉大学大学院医学研究院の清水栄司教授(認知行動生理学)は「対人関係の不安は誰にでもあるが、あがり症の人は『人に笑われることをしているのでは』『失礼な人と思われているかも』と自分の状態ばかりに注意が向く」と解説する。この自意識が不安をより強くし、ふるえや冷や汗などの症状が増す悪循環をもたらす。リモートワークでは直接対面しないので楽になる人もいれば、逆に緊張する人もいるという。

 あがり症はスポーツでもみられる。例えばゴルフでは練習でできるのに、本番は緊張してミスを連発してしまう。これも過剰な自意識が関係している。広島大学大学院人間社会科学研究科の関矢寛史教授(スポーツ心理学)は「練習の繰り返しにより、基本動作では意識しなくてもできる自動化が起こる。ただ『より正確に』を意識しすぎると、自動化された動作がスムーズにできない」と説明する。

 こうしたあがり症の対策としてまず挙げられるのは自分に向かいがちな意識を自分以外に向ける「注意トレーニング」だ。清水教授は「緊張しそうなときは自分が写真家になったような気持ちになり、周囲の人を観察してみる。そうすると自分へと向かう意識が軽くなる」と助言する。

 発想転換も大事だという。「そもそも他人は自分をそれほど見てはいない」「人前でうまく話せなくても、日々の努力を見てくれている人がいる」「ミスショットは誰でもやっていることだ」などと考えるようにする。不安が和らぐことがある。

 関矢教授は「対策として体からアプローチする方法もある」と指摘する。例えば緊張すると呼吸が浅くなるため、緊張したときに深く呼吸するのを心がける。日ごろから呼吸法を学んでおくとよい。緊張で体がこわばってしまうことも多い。筋肉をほぐし、リラックスできるストレッチを見つけておく手もある。

1/2 page

最後へ

次へ

ストレス
キーワード一覧へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 加齢で進む胃の不調 機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の原因と対策

    加齢により胃の機能が衰えると、さまざまな不調が起きる。ピロリ菌の除菌が進んで胃がんや胃潰瘍が減ってきた今、胃の病気の主役は、胃もたれや胃痛の症状を招く「機能性ディスペプシア」と、胸やけやげっぷが起きる「逆流性食道炎」の2つに移行しつつある。なぜ機能性ディスペプシアと逆流性食道炎は起きるのか、どのような治療が必要なのか、セルフケアで改善・予防できるのか。このテーマ別特集では、胃の不調の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

  • 「中途覚醒が多く寝た気がしない」 中高年の睡眠の悩み解消術

    「睡眠の途中で何度も目を覚まし、眠った気がしない」「早朝に目覚めてしまい、その後なかなか寝付けない」――。歳をとるにつれ、そんな「中途覚醒」「早朝覚醒」に悩まされるようになったという人も多いだろう。なぜ中途覚醒は起きるのか。中途覚醒を解消して、若い頃のような「熟睡」を手に入れることはできるのか。このテーマ別特集では、中途覚醒の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.