意外に多い「やせメタボ」 運動で改善、習慣づけを
筋肉の質が低下、脂肪筋に
日本経済新聞電子版
量を増やすにも一番は運動だ。筋肉を増やす筋トレと脂肪を燃やす有酸素運動を組み合わせると、質・量ともに向上する。「筋肉は何歳になっても増えるが、若い方が効果は出やすい。40~50代までに運動の習慣化を」(久野教授)
有酸素運動の代表はウオーキング。1日8000歩以上を目指そう。「1週間単位で帳尻を合わせればいい」(久野教授)。食事では脂肪分を控え、筋肉の材料になる魚や肉のたんぱく質が不足しないようにしたい。
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自宅で職場で、こまめに動く
筋肉量を増やし、質を上げるには、運動はもちろん、日常生活での活動量を増やすことが重要だ。「家でも職場でも、こまめにちょこちょこ動くようにするといい」(田村准教授)
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」では、今より10分多く体を動かそうと呼びかけている。階段を使う、自転車に乗る、掃除など家事をきびきびと行う、一つ遠いコンビニエンスストアに行くなどだ。
10分歩くと大人で約1000歩に相当する。「これらの活動量も歩数に加えて、1日8000歩以上を」と田村准教授。秋晴れの空の下、早速、今日から始めてみよう。
(ライター 佐田節子)
[日経プラスワン2016年10月8日付]