舌の筋トレ、ご存じですか? かむ動作助け呼吸正しく
食べこぼしは衰えのサイン
日本経済新聞電子版
会話で鍛える
では、舌の筋力を鍛えるにはどうすればいいのだろうか。今井院長は「あいうべ体操」という運動を考え、普及に努める。まず「あ」「い」「う」と発声するときの口の形をとり、最後に「べー」と舌を突き出す。この動きを毎日30回ほど繰り返す。顔や首がポカポカ温かくなるぐらい、大胆に動かすのがコツだ。
「個人差はあるが、長くても2、3カ月続ければ、ほとんどの人で舌の位置が改善され、鼻呼吸に戻る」と今井院長。クリニックで患者に伝えたところ、花粉症やアトピーなどの症状が改善する人も多いという。この体操を取り入れた小学校では、冬のインフルエンザの発症者が例年より大幅に減ったという声も聞かれるという。
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- 全身の筋力とも関連、機能維持を