日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > トピックス from 日経電子版  > がんと共に働く 企業も理解し、新戦力に  > 2ページ目
印刷

トピックス from 日経電子版

がんと共に働く 企業も理解し、新戦力に

 日本経済新聞電子版

[画像のクリックで拡大表示]

 がん患者の就労と治療の両立支援は、12年に決まった国の第2期がん対策推進基本計画に明記され本格的に始まった。がんと診断されると精神的なショックは大きい。働いていると「治療に専念しなければ」と思い込み仕事を辞めてしまうケースがよくあった。

 前立腺がんや乳がんなどで5年後の生存率は90%を超え、働きながら治療する生活が可能だ。早まって退職したことを後悔する人も多い。国立がん研究センターがんサバイバーシップ支援部の高橋都部長は「がんにかかれば戦力外という紋切り型の発想はやめよう」と強調する。がん患者が職場や医療機関などと意思疎通を深め、働きやすい環境づくりを目指そうと説く。

 一番大きな問題は、医療費の高さや収入減少などの経済面だ。うまい解決策はなく、上司や人事担当者と相談してできるだけ収入を減らさない働き方を探るのがよいだろう。がんを経験した人ほど仕事の意義を深く考える傾向が高いという報告も多い。「周辺の従業員にプラスの影響を及ぼす。新たな戦力ととらえ直してもいい」(高橋部長)。企業の側も発想の転換が大切になる。

 職場環境の理解も重要だ。がんの種類や進行度、治療法などによって症状や副作用による障害が患者によって異なる。患者本人が医療機関から正確な情報を聞き職場に伝えないと、治療のためでも休みが取りづらいなどの行き違いが起きる。

 患者が女性で上司が男性の場合、体調の変化を伝えにくい。個々人の状況に応じた配慮ある仕組みをどう整えるかが問われるだろう。

 仕事と治療の両立はがん患者だけに限る話ではない。ほかの慢性的な病気や障害を抱える人にも通じるし、すべての人の働き方の改革につながる。日本が取り組まなければいけない課題だ。

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.