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トピックス from 日経電子版

医療被曝 低減に挑む

同じ検査、病院で放射線量に差 指針が目安に・機器も向上

 日本経済新聞電子版

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 医療機器メーカー側も被曝低減に力を入れるようになってきた。以前は検出器が患者の周囲を1回転する間にどれだけ広範囲を撮影できるかの性能を競ったが、最近は低線量化を重視するようになっている。東芝メディカルシステムズが4月に発売した機種は、最新の画像処理技術を使い、被曝線量を従来より最大8割減らしたという。

 患者自身が自分が受ける放射線を把握するのは難しい。ただ例えば日本診療放射線技師会は被曝低減に取り組む医療施設を公表している。受診の前にこうした情報を参考にすることはできそうだ。

健康被害 はっきりせず

 コンピューター断層撮影装置(CT)やエックス線の検査で浴びる放射線による健康被害は「あるかどうか分からない」レベルとされる。英国の研究グループが2004年、日本人のがんの3%が医療被曝が原因との論文を医学誌に発表した。ただ研究者の間でも賛否が分かれ、「否定も肯定もできない」(放医研の神田玲子サブリーダー)という。

 因果関係がはっきりしなくても、少しでも健康被害のリスクを低減しようというのが関係者の考え方だ。東京電力福島第1原発事故などで放射線に対する関心が高くなり、「患者は予想以上に敏感」(杏林大病院の似鳥俊明教授)なことも背景にある。

 医療被曝に関しては、医師や放射線技師、看護師ら医療従事者にも影響が及ぶ可能性が指摘されている。脳腫瘍や白内障、不妊症などのリスクを指摘する研究者もいる。

(新井重徳)

[日本経済新聞朝刊2015年9月6日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

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