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トピックス from 日経電子版

ダニ感染症、野山歩きに注意 北海道で初の死亡例

発熱・頭痛、放置せず病院へ

 日本経済新聞電子版

 ダニ媒介脳炎は欧州やロシアで流行しており、毎年1万人前後が発症している。流行国では、林業に携わるなど感染リスクの高い人を対象にワクチンが接種されているが、日本では承認されていない。有効な治療法もない。

 身を守るにはマダニにかまれないようにすることが大切だ。ダニはいったん体についた後、柔らかい場所に移動して血を吸う。首や耳が多く、胸や腹、上腕、頭、顔もかまれる。

 仕事やハイキングで山林に入る際は長袖や長ズボンを着用し、肌の露出を少なくするよう心がける。首にはタオルを巻くかハイネックのシャツを着る。シャツの裾はズボンの中にいれ、ズボンの裾は長靴の中にいれるか、靴下をかぶせる。

 服に塗布して使う忌避剤も市販されている。国立感染症研究所によると、DEET(ディート)やイカリジンという成分がダニを遠ざけることが確認された。ただ、過信しないほうがよいという。

◇     ◇

 ダニが服に付き、気付かず家に持ち込んでしまう場合もある。上着や作業着は家に持ち込まないようにするか、ダニが付いていないかどうかを確かめる。ダニが見つかったら、粘着テープで取る。ダニを落とすために入浴したりシャワーを浴びたりするのもいい。

 ダニは蚊と異なり、体に数日から数週間とどまって血を吸い続ける。吸血し始めたときは簡単にとれるが、ダニが頭を固定してしまってから無理にとると、頭の部分だけがちぎれて残ってしまう。「化膿(かのう)などの原因になるので、医療機関を受診した方がよい」(感染研の沢辺京子部長)と注意を促す。

 ダニの感染症は、日本ではなじみが薄い。発熱などの症状を放置すれば、手遅れになってしまう。すぐに近くの医療機関を受診しよう。ダニがいそうな草やぶを歩いた後に症状が出たら、ダニ媒介脳炎の可能性を医師に相談してもよいだろう。医師の経験にも差があり、ほかの病気と見間違ってしまう例もある。医療機関側の備えも重要になる。

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