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誰もがなりうる白内障、予防のポイントは 手術も進歩

 日本経済新聞電子版

 手術を受けるタイミングについて根岸教授は「手術を受ける患者の負担は軽減されてきたが、術後の感染や出血など合併症のリスクはある。仕事や日常生活に支障を感じた段階で眼科医に相談してほしい」と助言する。

 手術治療のタイミングを見極めるためにも眼科での検査は重要だ。白内障の進行には個人差があるうえ、糖尿病やアトピー性皮膚炎の患者などは症状が早く進む例もある。久保特任教授は「進行は視力検査だけでは分からない。定期的に白内障検査を受けるとともに、予防も心がけるようにしよう」と訴える。

 例えば紫外線は白内障のリスクを高めるという。「対策としては紫外線を防ぐ眼鏡やサングラスを使う。眼鏡の横から入ってくる光も影響するので、目を広く覆うタイプにしたい」と久保特任教授。

 栄養面では抗酸化、抗糖化成分を含んだ食品を積極的にとるようにしたい。国立がん研究センターは抗酸化作用のあるビタミンCを多く食べている人ほど、白内障のリスクが低くなるとの報告をまとめている。金沢医科大学では抗酸化物質として知られるルテインや抗糖化作用が認められたヒシのエキスに白内障の予防効果があるとの動物実験の結果を公表している。

 目の健康は生活の質を保つためにも欠かせない。誰でもいつかはなる白内障に今のうちから備えておきたい。

(ライター 荒川直樹)

[NIKKEIプラス1 2021年8月28日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

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