日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > トピックス from 日経電子版  > スポーツの秋、脱水症に注意
印刷

トピックス from 日経電子版

スポーツの秋、脱水症に注意

のど渇く前に補水を

 日本経済新聞電子版

少し秋めき、スポーツに取り組む人もいるだろう。だが、まだまだ暑い日が続くこの時期、汗をかいたら水分摂取を忘れずに。脱水症になると体温をうまく下げられず、熱中症になりやすい。水分はどのタイミングで、何を飲めばいいのか。水分量や体温を一定に保つための汗や尿の仕組みを知り、体調管理に役立てよう。

 水は私たちの体を維持するのに欠かせない。男性は体重の約60%、女性は約55%を占める。体重60キログラムの男性なら、36リットルの水を含んでいる。

 スポーツ生理学に詳しい横浜国立大学の田中英登教授は、「体重の約2%の水が失われると脱水症になる」と話す。60キログラムの男性なら1.2リットルを失うと危険ラインだ。最初はのどの渇きを感じ、脱水が進むと、全身のだるさや頭痛、嘔吐(おうと)、めまいが起きる。

2時間で脱水も

[画像のクリックで拡大表示]

 暑いところで体を動かしたときの汗の量は、1時間に500~600ミリリットルとされる。2時間動けば、脱水症になってもおかしくないほどの汗が出る。脱水症になると汗が止まり、体の熱を逃がせなくなって熱中症になりやすい。

 では、どう水分を取ればいいのか。ポイントは、汗のかき方やかいた時間の長さで、適した飲み物が違うということだ。

 汗は、皮膚の汗腺で血液から作られる。血液中の塩分はいったん汗腺へしみ出るが、汗をじわっとかき始めた段階では大部分が回収されるため、失われるのは、ほぼ水のみ。この時点なら、水や麦茶で水分だけを補給すればいい。

 ところが、1時間以上にわたり汗をかき続けたとか、激しい運動で大量の汗をかいた場合は、塩分の回収機能が追いつかず、汗にもれ出てしまう。体内では水分だけでなく、塩分も不足するので水を飲むだけでは不十分だ。「スポーツ飲料などで塩分も一緒に補いたい」と田中教授。塩分を含むアメもいい。

 水分は、喉の渇きを感じる前から少しずつ取ろう。「急激に汗をかくと、喉が渇いてから水分を取っても、必要量の3割程度しか補えない」(田中教授)

 「汗をかいた後のビールが楽しみ」と飲料を我慢する人がいるが、危険だ。ビールは利尿作用が強く、1リットル飲むと1.5リットルの尿が出るといわれる。水分補給どころか脱水が進む。脱水状態での飲酒は、悪酔いや二日酔いしやすく、脳卒中などのリスクも高める。ビールを楽しみたければ、飲む前の水分摂取を忘れないでほしい。

 緑茶やコーヒーなど、カフェインを含む飲み物も利尿作用があるので、汗で失われた水分の補給には向いていない。あくまで嗜好品と考えよう。

次ページ
塩分濃度は一定

1/2 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 筋肉を衰えさせない「たんぱく質」の正しい摂取法

    最近、筋肉の大切さが指摘される中で、「たんぱく質をしっかりとるべき」という意識が定着しつつある。だが、たんぱく質は、誤解されていること、そして知っているようで知らないことが多くある。いくらとってもいいのか、肉と大豆ではどっちがいいのかなど、即答できない人も多いだろう。本特集では、たんぱく質の基礎から、正しい摂取法、そして身近な食品に含まれるたんぱく質の量までを一挙に紹介する。

  • あなたの腎臓、大丈夫? 急増する慢性腎臓病を防ぐ

    普段あまり意識することの少ない「腎臓」。だが近年、人口の高齢化に伴い、慢性腎臓病から人工透析へと至る患者が急増している。腎臓は、ひとたびその機能が失われると、坂道を転がり落ちるように悪化していく。そうなる前に腎臓の異常を察知し、腎機能の悪化を食い止めるにはどうすればいいのか。重要ポイントをまとめた。

  • もの忘れと将来の認知症の関係は?

    「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」…。“もの忘れ”は、ミドル以上なら誰にでも経験があるもの。本特集では、もの忘れの原因は何なのか、将来の認知症につながるのかなどについて紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2018 Nikkei Inc. All rights reserved.