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虫歯より深刻「酸蝕歯」 ちびちび飲み、歯には負担

原因は強い酸/健康志向の食品も注意

 日本経済新聞電子版

 酸は外からの摂取だけでなく、体の中からも歯を襲う。酸蝕歯の重症例の多くは「胃酸が原因」と話すのは、西村歯科医院(神奈川県寒川町)の西村耕三院長。胃酸は酸性度が非常に高く、「逆流性食道炎摂食障害の嘔吐(おうと)などで歯が溶けるケースが増えている」。

 酸蝕歯を防ぐには、歯を酸に長時間さらさないことが何より大切だ。原因となる飲食物の過剰摂取を控え、飲み方や食べ方も見直そう。「ちびちび飲み、だらだら食べはNG」(北迫さん)。飲み物はなるべくストローを使うと、歯への接触を少なくできる。飲食後にガムをかむのも良い。唾液がたくさん出て、酸を中和してくれる。

 西村院長は「コップ1杯の水に小さじ1の重曹をよく溶かした重曹水をブクブクと口に含む」うがいを勧める。弱アルカリ性の重曹が酸を中和する。飲食後、胃酸の逆流後ともに有効だ。重曹がない時は水やお茶で口をすすぐ。中和はできないが、酸を洗い流すだけでも予防につながる。

 虫歯の予防には飲食直後の歯磨きが有効だが「酸性度が高いものを飲食した時は、30分ほど待ってからの歯磨きが望ましい」と北迫さん。酸で表面が軟らかくなっている歯をゴシゴシ磨くと、すり減ってしまうためだ。30分ほどで唾液がエナメル質を修復してくれる。

 ただし酸蝕歯よりも虫歯のリスクが高い人は、食後すぐに歯を磨いてかまわない。歯磨き粉は再石灰化を促すフッ素入りを、歯ブラシは軟らかいものを選び、優しく丁寧に磨くことを心がけよう。

(ライター 松田亜希子)

[NIKKEIプラス1 2017年8月12日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

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