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トピックス from 日経電子版

胃の不調も原因様々 思わぬ病気の可能性、放置は禁物

 日本経済新聞電子版

 東京女子医科大学東洋医学研究所の木村容子所長は「冷たいものや水分を多く口にするのは胃の働きを弱める。冷たい飲み物は最初の1杯にとどめ、あとは常温にしておきたい。クーラーが欠かせない夏こそ、睡眠中におなかを冷やさないように、みぞおちまで覆う薄手の腹巻きをするとよい」と助言する。

 一方、内視鏡検査などで胃粘膜に異常が見つかった場合は慢性胃炎や胃潰瘍の可能性がある。国立国際医療研究センター国府台病院(千葉県市川市)の上村直実名誉院長は「慢性胃炎や胃潰瘍の原因の多くはピロリ菌感染。放置すれば胃がんリスクが高まる。除菌治療をしたい」と語る。

 三輪教授も「感染期間が長いほど胃がんのリスクが高まる。症状がなくても予防としてピロリ菌検査を受ける意義はある。なるべく若いうちに検査するといい」と促す。

 胃潰瘍は鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)が原因で起こる場合もある。胃が持つ粘膜の防御機能を弱める作用があるためだ。鎮痛薬をやめられない場合は胃酸の分泌を抑える薬を併用する。

 胸焼けは胃酸が逆流して食道の粘膜に炎症を起こす逆流性食道炎の症状。食道に原因があるケースも考えられる。ストレスで胃酸分泌が増えたり、肥満で腹圧が高くなったりした結果の可能性がある。生活習慣の改善や胃酸を抑える薬などで治療する。

 不調を感じても市販薬で済ます人が少なくないが、胃がん、すい炎、心筋梗塞、胆のう炎、腎盂(じんう)炎など重い病気が隠れていることがある。上村名誉院長は「症状が長引く、体重が減る、いつもと違う激しい痛みなどあれば、すぐ受診してほしい」と語る。

(ライター 武田京子)

[NIKKEI プラス1 2021年7月31日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

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