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トピックス from 日経電子版

大股速歩で手軽に筋力アップ 歩幅目安は65センチ

正しい姿勢もポイント シニアでも、自分のペースで

 日本経済新聞電子版

 時計の輸入・製造卸のインテック(東京・台東)は歩幅がチェックできる機能を備えた電波腕時計を2017年10月に発売した。年齢・性別、体重などを入力すると目標歩幅を設定。自動で歩幅を計測して、目標より広ければ「ヤッター」、狭ければ「ガンバロー」など4段階で液晶表示する。価格は7000円(税抜き)。

 1年前から商品モニターとして毎日使っている都内の会社役員、金子慎さん(50)は「続けていたら、足がよく動くようになってきた」と話す。

 旅行大手のクラブツーリズム(東京・新宿)はシニアに健康習慣を身につけてもらうツアーを長野県茅野市で5月と6月に計3回実施した。主に70歳代が、谷口博士が監修した速歩のメニューに取り組んだ。

 ツアーに参加した東京都八王子市の小山秀子さん(76)は「買い物やコーラスの練習で出かける時に歩幅を意識して歩く習慣がつきました。無理せず自然にできるので私たちのような年代には向いてますね」と話す。時間がある時は普段使っているバス停の1つ手前で降りて自宅に速歩で戻るようになったという。

 クラブツーリズムは9月以降も70歳以上を対象にツアーを実施する。

 運動が苦手な人でもお金をかけずマイペースで継続できる速歩。足腰の衰えを予防し、健康寿命を延ばすため、明日から試してみてはいかがだろうか。

◇     ◇     ◇

脳に刺激、認知症予防にも

 歩幅の狭い人は脳の認知機能が低下するリスクが高い――。東京都健康長寿医療センターが高齢者666人を対象に歩行状態を4年間かけて追跡調査を実施。歩幅を「広い」「普通」「狭い」の3グループに分けて調べたところ、「狭い」グループは「広い」に比べて認知機能が低下するリスクが3.39倍も高いことがわかった。

 一方、歩くテンポは、「低い」(遅い)は「高い」(速い)に比べて1.01倍と、低下リスクにほとんど差がなかった。

 谷口博士によると、通常の加齢変化よりも早く歩行機能の衰える人がいて、それが歩幅に現れる。歩幅の狭さは認知症のリスクが高まっているシグナルという。「歩幅が狭くなるのは筋肉量の減少に加えて、足を前に出そうとする脳からの指示がうまく伝わらないため。普段から意識して歩幅を広くし、脳への刺激を与えることは認知症予防に役立つ」という。

(近藤英次)

[日本経済新聞夕刊2018年7月11日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「フィットネス」からの転載です。

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