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「車中泊」をするのなら 車内平らに、熱中症も注意

 日本経済新聞電子版

熊本県など九州各地で豪雨災害が発生した。新型コロナウイルスの影響で、被災地では避難所の「3密」を避け車中泊を選ぶ人が増えている。だが、車中泊って危険はないのだろうか?

独自に車中泊対応を試行する地方自治体も(6月8日、高知県日高村)

 被災地での車中泊が目立つようになったのは2016年の熊本地震だ。熊本市の避難所に身を寄せた人は約11万人。全体の避難者は30万人以上だから「おそらく10万人以上が車中泊をした」(同市)。今月上旬に熊本県南部を襲った未曽有の大雨でも「自宅がダメになって車中泊で夜をすごす人が今もいる」(熊本県避難所等支援室)という。

 もっとも車中泊は行政からは例外的な扱いだ。東日本大震災では車で避難した人が渋滞に巻き込まれ、津波で多数の人命が失われた。コロナ対策のために内閣府が4月に自治体に出した通達でも、避難所でのソーシャルディスタンス(社会的距離)を意識した体制充実がうたわれたものの、車中泊に言及はなかった。

 「基本的に車への避難はおすすめできない」(熊本市危機管理防災総室)。ただ、今年はコロナ感染を避けるため、やむを得ず車中泊を選ぶ人もいそうだ。

 「人と防災未来センター」(神戸市)の高岡誠子研究員は車中泊をする心構えとしてまず安全な場所の確保を挙げる。人けのない所は避け、トイレや手洗い場が近くにあることも事前に確かめたい。

 熱中症やエコノミー症候群のリスクもある。夏場は汗をかいて水分を奪われやすくなるほか、車内の温度も上がる。「車内にいるのを眠るときに限るなどの工夫をするだけでも疲労度が変わってくる」(高岡研究員)

 被災地で支援活動をするNPO法人、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の明城徹也事務局長は「車中泊する人は支援物資が届かなかったり、情報が伝わらなかったり『取り残される』可能性がある。居場所を行政に分かるよう工夫してほしい」と助言する。

 車中泊を実践する人にも聞いた。石川県在住のフリーランス、中川生馬さんは11年ごろに車中泊に関心を持ち、以来生活の一部に。今では月4~5回は家族とマイカーで寝泊まりする。

 ワンボックスカーを改造した車内はリビングルームのよう。車の後部の縦2メートル×横1.8メートルの空間が完全に平らになり、親子3人で川の字になって寝られるという。

 中川さんによると車中泊を少しでも快適に過ごすコツがある。「車内を極力フラットにして、体を横たえられる空間を作ることが大事。運転席や助手席で座ったまま寝るのはエコノミー症候群のリスクが高まるから避けてほしい」と訴える。

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