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全世代が受診 健診、項目増えると安心?

目的・年齢に合わせて

 日本経済新聞電子版

企業や医療機関などで受ける健康診断は、生活習慣病やがんなどの早期発見や治療につながるとされる。長生きするために受けると考えている人も多いだろう。実は、死亡率を減らすかどうかわかっていない項目も含まれている。健診を過信せずに、目的や年齢に合わせて、種類や受け止め方を考えることが大切だ。

健康診断で採血される男性(大阪市北区の大阪府済生会中津病院)
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 今月初めの平日の朝、大阪府済生会中津病院(大阪市)の1階診察室に人間ドックの受診者が並ぶ。大阪府豊中市に住む50代の会社員男性は「年に1回は受診する」と話す。オプションで肺がんや脳の検査もつける。すべては健康で長生きするためだという。

 日本の健診受診率は一般的に高い。例えば、厚生労働省の2012年発表の最新の労働者健康状況調査では、労働者の定期健診の受診率は平均で91.9%だ。

 世界有数の長寿国家を支えてきたともいわれる健診だが、日本疫学会理事長の磯博康・大阪大学教授は「健診は有益だが、死亡率の減少に役に立つかどうかまだわからない検査項目も実はある」と打ち明ける。

 健診は、健康か否かをおおまかに把握する。特定の病気を見つけるために受けるわけではない。結果から悪そうな臓器などを絞り込めるため、精密検査を促し、早期の治療につながる。

 健診は法律に基づいて受けるタイプと人間ドックなど個人の意思で受けるタイプに大別できる。

 前者は、労働安全衛生法という法律で、企業などが実施を義務付けられている健診や、40~74歳の自営業者や主婦などが受ける特定健康診査などが入る。職場健診は、日本人の死因の中で上位を占める生活習慣病を早期に見つけて治療し、健康で生産性が高い労働力を維持するのが目的。特定健診はメタボリック症候群の予防など、中高年の健康維持を目指している。受診の意味について、磯教授は「知らない間に深刻化する高血圧や高血糖を早期に見つけること」と話す。

 検査項目の基本は、自覚症状の有無や身長、体重、血圧などの測定、採血による血中脂質や血糖の検査、尿検査や胸部エックス線検査などだ。受ける人の大半は一見すると健康な人だが、「定期的なチェックが必要」(磯教授)だという。

 健診でもっとも重要な項目は喫煙と飲酒の量、血圧、血糖値、血中脂質の5項目。1960年代からの調査で、5項目の異常の有無を調べて体質改善をすすめると、心臓病など循環器に関わる病気の死亡率が減るという研究結果が出ているからだ。磯教授は「60歳ごろまでの健康な人は、原則この5項目を調べればいい」と話す。

 一方、任意の健診である人間ドックなどは検査項目も多く、メニューは実施医療機関によって違う。CTや内視鏡など最新の医療機器を使う検査も含まれる。

 近畿大学の伊木雅之・医学部長は「一般の健診より患者数が少ない病気の発見につながる利点があるが、検査によっては副作用が出る可能性もある」と説明する。

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