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トピックス from 日経電子版

イオン飲料、子どもには注意 ビタミンB1の不足誘発

 日本経済新聞電子版

 一般的なスポーツドリンクは本来、大人が運動時にエネルギーを補給するための飲み物だ。汗をかいて失った塩分と糖分を一緒に取ると、体への水分の吸収を促すため、下痢や発熱で脱水症状になったときに医師がスポーツドリンクを勧めることもある。

 ところが脱水状態でない子どもがイオン飲料を飲むと、塩分で喉が渇き、飲み続けてしまう。さらに「子どもは甘い味に慣れると、薄味の離乳食を欲しがらなくなる」と長谷川さん。小食を心配する親が、食事代わりにスポーツドリンクを与えてしまう例もあり「食事からビタミンB1を取らないことになり、ますます不足する」という。

 同様の理由で心不全を起こした子が、全国の救急現場に運び込まれている。長谷川さんは「安易にスポーツドリンクを与えるのは危険。脱水状態の子どもの水分補給には、糖分の少ない経口補水液が望ましい」と訴える。

 経口補水液は脱水時の水分補給を目的に、塩分と糖分の濃度を調整したイオン飲料だ。薬局やドラッグストアで手に入る。糖分が2%前後と、スポーツドリンク(約5%)より低いのが特徴で、脱水状態ではない人が飲むと、塩っぽく感じることがある。発熱や下痢、嘔吐(おうと)などで脱水になったときの一時的な飲み物として活用したい。脱水症状が改善したら飲むのはやめよう。

 帝京大学医学部付属溝口病院(川崎市)の村川裕二教授は「ビタミン不足は様々な体の不調を引き起こし、疾患リスクを増やすことがある」と指摘する。

 熱中症対策や体調不良時など、状況によってイオン飲料は効果的な水分補給の助けになる。大切なビタミンを大きく減らす飲み方は本末転倒だ。子どもに限らず、大人も水代わりに飲まないように気を付けたい。

(ライター 塚崎朝子)

[NIKKEIプラス1 2017年6月24日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

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