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トピックス from 日経電子版

病気のなりやすさ判定 遺伝子検査の効用と限界

不安を契機に、生活習慣見直し

 日本経済新聞電子版

 遺伝子検査への関心が高まったきっかけは、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが2013年に遺伝子検査で「乳がんになる確率が87%」と診断され、予防的に乳房切除手術を受けたことだ。遺伝子検査と聞いて、同じような感覚で関心を寄せる利用者も多い。

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 しかし、昨年8月にサービスを始めたDeNAライフサイエンスの大井潤社長が「単一遺伝子疾患や家族性腫瘍に関する検査はしない」と言うように、今の日本の個人向けサービスが提供しているのは、遺伝子の違いと病気との関係が本来薄いものばかり。遺伝要因より環境や生活習慣が発症につながる病気が多い。

 同社を含めた各社は、遺伝病などの病気の診断には踏み込まないとしており、判定結果をもとにした生活習慣指導などヘルスケア事業への展開を重視している。収集した個人の遺伝子データを了解を取って、医学研究に使う準備をしている企業もある。

 DeNAライフサイエンスの場合、当初検査項目に入っていたブルガダ症候群(心疾患の一種)と骨髄増殖性疾患の2つを除外した。これらの病気は遺伝的要因が強いという報告があり「誤解が生じかねない」(同社)と判断した。

 一方、同じ遺伝子検査でも、もともとの遺伝子タイプでなく、その人の生活習慣などによる遺伝子の働き方の変化などを調べることで、がんや認知症などの発症リスクを詳しく調べる技術が登場。個人向け検査の分野に広がり始めている。

 東京都港区にある赤坂AAクリニックでは、詳細な「がん遺伝子検査」を受けることができる。検査会社のジーンサイエンス(東京・千代田)が受託する「CanTect」という検査だ。がん増殖に関連した遺伝子の働き具合や、がん抑制遺伝子がメチル化という仕組みで効かなくなっていないかを調べる。

 検査には採血が必要で費用は約20万円。高リスクと判定した人には、食事などの生活習慣やサプリメント利用などを指導する。森吉臣院長は「家族が若くしてがんになり心配になった人などが検査を希望してくる。中国から受けに来る人も多い」という。

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