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夏のせき、カビが原因かも エアコン・水回り清潔に

浴室50度の湯で流す/せき続くなら受診を

 日本経済新聞電子版

梅雨が近づくと気になるのがカビの発生だ。知らぬ間に体内に入り込んだカビが、病気を引き起こす場合がある。症状は夏風邪に似ていても、実はカビが原因という病気も。注意したい病気の種類と予防法を知ろう。

 カビは真菌類と呼ばれる、微生物の一種。目には見えないが至るところに存在し、その数は30万種類を超えるという。千葉大学真菌医学研究センター(千葉市中央区)の亀井克彦教授は「一般の家庭では1立方メートル当たり約1千個のカビが浮遊し、人は毎日1万個以上の生きたカビを吸い込んでいる」と話す。

 肺に入ったカビの種類によっては、しつこいせきを伴う病気を招く。その1つが、トリコスポロン・アサヒというカビを吸い込むことでアレルギーを引き起こす「夏型過敏性肺炎」だ。「日本を中心とした東アジア特有の病気で、6~10月ごろに特に増える」(亀井教授)

 主な症状は乾いたせき。肺の炎症が進むと、息苦しさも伴う。亀井教授によると「カビを吸わなくなると症状は治まるが、慢性化すると肺の壁が厚く硬くなり、元に戻らなくなってしまう」。

 湿ったせきと痰(たん)が続き、重症になると血痰が出るのが「慢性肺アスペルギルス症」だ。日本病理学会(東京・文京)の調査によると、国内の病院で死亡した人の20人に1人でカビの感染が確認され、最も多いのがアスペルギルス症だという。

 原因となるアスペルギルスは、味噌など発酵食品を作るのに使うコウジカビの仲間。大半は無害だが、フミガーツスなどごく一部の種類は感染力が強く、肺にすみ着くと細胞を壊しながら広がる。「慢性閉塞性肺疾患(COPD)が進んでいたり、結核などで肺に空洞がある人、喫煙や加齢のため肺の抵抗力が低下している人は感染のリスクが高まる」(亀井教授)

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