日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > トピックス from 日経電子版  > だるさや寒け甲状腺原因? 妊娠中など240万人  > 2ページ目
印刷

トピックス from 日経電子版

だるさや寒け甲状腺原因? 妊娠中など240万人

 日本経済新聞電子版

[画像のクリックで拡大表示]

 例えば、甲状腺刺激ホルモンが高いほど流産する率が高いという報告がある。甲状腺の病気が専門の伊藤病院(同・渋谷)の吉村弘氏は「妊娠中の甲状腺刺激ホルモンの推奨値を、国際的な診療ガイドラインでは、上限値を日本より低めに設定し、胎児への影響を注意するよう呼びかけている」と説明する。

 さらに、「血中の甲状腺ホルモン値が低いと、不妊や胎児の発育に影響する」と山田院長。「妊娠初期の母親の甲状腺ホルモン値が高すぎるか低すぎると、そうでない場合に比べ、子の6~8歳時の知能指数が低く、脳の灰白質の容量が小さいという研究もある」と吉村氏。

 「橋本病の場合、自己抗体を持っていても約9割の人は甲状腺ホルモンの量が不足しないため症状には表れない。そのため自分の病気に気づかない人も少なくない」と東京都予防医学協会保健会館クリニック(同・新宿)の百渓尚子部長は指摘する。この時期、何かいつもより調子が悪いと気づいたら、早めに甲状腺の検査を受けよう

◇     ◇

バセドウ病の治療、外科手術も有効

 バセドウ病では、一般に最初に飲み薬で治療を試みる。甲状腺ホルモンが作られるのを抑える薬だ。副作用が起こりやすく、頻繁に医療機関を受診する必要がある。治療を続けると、4~5割の人は2~3年で治療しなくてもよい状態になる。

 「薬が効きにくい人や甲状腺が大きく腫れた人は、甲状腺を切り取る外科手術を選ぶ」と山田院長。術後は甲状腺機能が低下するので、甲状腺ホルモン薬を飲んで補う。

 このほか、放射性ヨウ素を飲むアイソトープ治療がある。「19歳以下の若者や妊娠・授乳中はできないが、1回で1~2カ月後に治療効果が表れ、よくなる率も高い」(山田院長)。

(ライター 武田 京子)

[日経プラスワン2016年5月21日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.