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トピックス from 日経電子版

高コレステロール、自己流食事制限はNG まず検査

 日本経済新聞電子版

運動も効果的

 食事療法と投薬のほか、運動するとHDLが増え、間接的にLDLを減らせる。速めの散歩やジョギングなどの有酸素運動を1日30分以上もしくは1週間で2時間以上行うといい。筋力トレーニングも役立つ。運動する時間が無くても、立ったまま料理や洗濯をするなど、普段の生活の中で体を使う工夫をするといい。

 コレステロール対策で重要なのが、中性脂肪の値だ。寺本名誉教授は「中性脂肪が増えると、LDLの生産が増え、HDLが減ってしまう」と説明する。菓子パンやケーキ、バターに含まれる飽和脂肪酸やマーガリン、ショートニングに含まれるトランス脂肪酸は中性脂肪の値を上げる。

 食品中のコレステロールだけに注目するのではなく、総合的な栄養分に気をつけて食事を取り、動脈硬化を防ぐよう心がけよう。

◇     ◇     ◇

トランス脂肪酸など含有量 日本、食品表示の義務なく

 日本ではコレステロールをLDLとHDLに分けて考えることが多いが、米国など海外では両者を合計した総コレステロールの値に注意を払う。人口の1割程度がHDLが増える遺伝子変異を持つ日本人と異なり、海外ではHDLの値が低い人がほとんどだからだ。

 海外で総コレステロールの値が健康維持の観点から注目され始めたのは1960年ころ。当時は値が高い人が多く、肉やバターなどの動物性脂肪の摂取を控える取り組みが進んだ結果、総コレステロール値は減少傾向にある。一方、日本では食習慣の欧米化で動物性脂肪の摂取量が増え、値は上昇傾向だ。今世紀に入ると平均値が米国と同程度になった。

 日本の専門家が問題視するのが、動脈硬化を進めるトランス脂肪酸や飽和脂肪酸などの含有量を食品に表示する義務が国内にはないことだ。寺本名誉教授は「米国などでは表示をきっかけに、含有量が減っている」と話す。食品業界や政府の対策が求められる。

(草塩拓郎)

[日本経済新聞朝刊2018年5月14日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

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