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「かかりつけ医」選びのコツ 専門性より総合力

 日本経済新聞電子版

体の不調や健康問題を気軽に相談できるかかりつけ医(ホームドクター)がいれば安心だ。ただ医療機関の看板には数多くの診療科が掲げられ、ホームページにも医師の肩書や経歴がずらりと並ぶものの、何を決め手に選んだらいいのか決めかねるのが現状だ。新しい生活の地で悩むこともある。自分に合うかかりつけ医を見つけるためには、どうすればいいのだろうか。

新たな生活の地で早めに見つけたいのは、いざという時に頼りになる「かかりつけ医」(©Ferli Achirulli-123rf)

 かかりつけ医は、紹介状が必要な大病院でなく、身近な診療所や病院で健康のことを何でも相談でき、必要な時には専門の医療機関へ紹介してくれる医師だ。

 ただ医療機関の看板は「内科・小児科・皮膚科」など複数の診療科が掲げられていることが多い。どう判断すればいいのか。

 「多くは得意な診療科を最初に挙げている」と教えてくれるのは湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)の小林修三副院長だ。「循環器内科・消化器内科」と掲げていれば、循環器系を専門としているとみられるという。主に高血圧や心臓など循環器系に不安がある人はこうした医療機関が選択肢の一つとなる。

患者を診察する太田医師(栃木県小山市)=西田充良氏撮影
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 診療所は病院の専門科勤務を経て開業する医師も多い。ホームページには専門医などの資格のほか、「医学博士」や「元大学教授」などの肩書や経歴が並んでいることもある。在宅医療の診療所を複数開設している医療法人アスムス理事長の太田秀樹医師は「専門性の高さは、かかりつけ医としての能力と同じではない」と指摘する。

 長尾クリニック(兵庫県尼崎市)の長尾和宏院長も「かかりつけ医は、専門性の高い医師や地域の看護、介護の専門職と連携できることが重要」という。ホームページなどで連携先として、専門科のある病院や診療所のほか、訪問看護、訪問介護の施設名などを具体的に挙げているならば安心できそうだ。

 「通いやすさ」も重要な要素となる。近くても車で通う医療機関だと、運転できる配偶者が先立った場合、通院できなくなることもある。長尾院長は「高齢者は体が弱くなることも想定して、歩いて通える距離にあることも判断材料」と指摘している。

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