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トピックス from 日経電子版

高齢者のてんかん、認知症と誤解も 入浴時などに注意

 日本経済新聞電子版

 家庭で心配なのは、まず入浴時。できれば家族などが一緒に風呂場に入り、入れないときは頻繁に声を掛けるなどして安全を確認したい。

 風呂場では意識を失うなどして溺れることがないよう、シャワーを活用。立って使うと転倒する危険もあるので、イスに座って使用する。湯船につかる場合はお湯は少なめにして、顔がお湯につからないように注意する。発作が起きたときは周囲の人がすぐに栓を抜いて、発作が終わるまで動かさない

 就寝時の窒息にも注意がいる。寝入りばなに発作を起こしやすい時間があり、うつぶせに寝るなどして窒息しないよう、だれかが患者が寝入るまで見守るのが望ましい。顔が埋まるような大きく柔らかい枕は発作時の嘔吐(おうと)物で窒息する危険があり、枕は硬めのタイプを使いたい。

 発作はリラックスしているときに起きやすいが、ふつう数分程度で終わる。転倒してケガをしたり、けいれんが長時間続いたりすることなどがなければ「発作が起きても、あわてて救急車を呼ばなくてもいい」と渡辺院長は説明する。

 外出時に発作を起こしたときのために、自治体などが配布している援助が必要な人のための「ヘルプマーク」を使うことも有効だ。緊急連絡先やてんかんであることなどと併せて、しばらく安全な場所で休めば発作が収まることなどを記入しておくと、周囲も対応しやすい。

 高齢者のてんかんは治療しないで放置すると、認知症も起こしやすくなる。症状に心当たりがある場合は、早めに専門医を受診するようにしたい。

◇     ◇     ◇

薬は少量で効果

 高齢になって発症するてんかんは、小児など若い時期に発症するてんかんと比べて様々な違いがある。若年者は大脳全体が興奮して発作を起こす「全般てんかん」が多いのに対して、高齢者は大脳の一部が興奮する「部分てんかん」が多い。脳卒中など原因が分かるものもあるが、分からないタイプも高齢化が進むにつれて増えている。

 高齢者のてんかんでは治療薬が効きやすい一方で、服用量が多すぎると眠気やふらつきなどの副作用を起こす危険もある。通常は成人患者の4分の1から3分の1くらいの量から服用する。ただ薬を飲むのをやめると再発する危険が高く、発作が起こらなくなっても飲み続けることが大切だ。

(編集委員 小玉祥司)

[日本経済新聞夕刊2019年2月13日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「介護に備える」からの転載です。

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