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トピックス from 日経電子版

よくかむ・口の乾燥防ぐ… 減塩へ薄味の食習慣を

 日本経済新聞電子版

血管や腎臓を老化

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 塩分の取り過ぎは、高血圧を招き、血管や腎臓などを老化させる。帝京大学の河野雄平教授は「日本人の約半数は食塩の取り過ぎで高血圧になりやすい体質だ」と話す。高血圧患者の塩分摂取量は1日6グラム未満が良いとされるが、河野教授の患者のうち、8~9割は6グラム以上になっていたという。高血圧以外にも食塩に含まれるナトリウムが骨からカルシウムを溶け出しやすくして、骨粗しょう症や腎結石を招くので注意が必要だ。

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 さらにドライマウスなどの口の乾きによる味覚の衰えが、減塩を難しくする可能性もある。

 東北大学の庄司憲明講師らは、ドライマウスの患者が塩を含まない昆布だしを飲むと、口の渇きが和らぐことを実験で突き止めた。昆布だしに含まれるうま味物質のグルタミン酸が味覚を刺激することで、唾液が出やすくなるという。味覚が改善して減塩につながるのかはまだ研究が必要だが、「口の渇きが軽減するだけで薄味でもおいしく食べやすくなる可能性がある」と言う。

 日本人にとって減塩は長年の課題だ。減塩が進まない理由のひとつが、減塩食は一般の食事に比べて味が劣ると感じてしまうためだ。外食やスーパー、コンビニなどの総菜はおいしい分、塩分が多いことが多い。外食や加工食品などに新食事摂取基準の適用を期待する声も多い。しょうゆやみそなどの調味料のほか、食品メーカーの中には、減塩製品の品ぞろえを強化しているところも増えてきた。減塩製品を意図的に選ぶことで、習慣につながる可能性もある。

 ただ、急に減らすと物足りなさから食事も楽しめなくなる。河野教授は「自分が取り組みやすい工夫で継続することが減塩への近道」と助言する。

(岩井淳哉)

ひとくちガイド
《インターネット》◆栄養素などの摂取量について説明
 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」

《本》◆おいしい減塩食を紹介したレシピ本
「国循の美味しい!かるしおレシピ」
(国立循環器病研究センター著、セブン&アイ出版)

[日本経済新聞朝刊2015年4月26日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

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