膝痛を運動で改善 ストレッチ、太ももの筋肉を鍛える
日本経済新聞電子版
正座や和式トイレ 要注意
変形性膝関節症を防ぐには、まずは膝に負担がかかる姿勢を避ける。長時間の正座や和式トイレを使う習慣などは症状の悪化につながる。
体重が重い人は膝に大きな負荷がかかる。肥満の人はできるだけ減量するといい。夏場の冷房などで膝を冷やさない工夫も必要だ。タオルケットなどを膝にかけて温め、血行をよく保つ。
膝の筋肉を鍛えても痛みがひどくなる場合は、痛み止めを使ったり、関節にかかる重みや衝撃を和らげるヒアルロン酸を膝に注射したりする。専門家の指導のもと、膝の関節のリハビリをすることもある。
それでも治らない場合は、すねの骨を切ってO脚を治す、膝に人工関節を入れるなどの手術をすることもある。ただ人工関節は、10年程度で再手術して入れ替える必要がある。
(草塩拓郎)
[日本経済新聞夕刊2017年4月6日付]