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脂肪肝、運動と食事で治す 宣告受けた記者が実践

 日本経済新聞電子版

 3カ月後、体重は68キログラム前後に落ちた。肝機能を調べるための「GPT」は80前後の警戒域から40前後まで下がり、2カ月後にはほぼ正常に近づいた。ただ完治とまでは言い切れない。今後の日常生活はどのように過ごせばよいだろうか。

 NASHの専門家で佐賀大医学部付属病院肝疾患センター長を務める高橋宏和特任教授によると肥満時から体重を10%落とした状態を継続し、筋肉を強化するのがよいという。筋肉は糖分を代謝するため、肝機能の補助に良い影響がある。

 糖質制限を通常に戻すのも課題。多くの人の食事管理を指導してきたパワーフィットスタジオゼロ(東京・杉並)の義田大峰氏は糖質制限は2~3カ月で終えた方がいいと指摘する。糖質が少ない状態が長期間続くと筋肉が燃えやすく、体温調節の機能も弱くなる。

 リバウンドせずに通常の食事に戻すには段階的な取り組みが求められる。制限解除から最初の2週間はトレーニングした前後だけ、おにぎりなどを食べるようにする。その後、1カ月は糖質類は1日1食のみにする。その後は3食食べてもよいが、糖質をもとに戻す分、今度は脂質を大幅に下げ、全体のカロリー量は変わらないようにする。

 高橋教授によると男性の3割は完治する。日常の食事管理とトレーニングを根気強く続けようと思う。

◇     ◇     ◇

長丁場、仕事との両立がカギ

 佐賀大医学部付属病院の高橋宏和特任教授によると、日本に脂肪肝の患者数は2000万人以上いる。このうちNASHに進行する人は1~2割を占める。脂肪肝はアルコールに由来するものと考えられがちだが、患者数は増えている。NASHになると、10人に1人は肝硬変になる。心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患にもなりやすい。

 男性は30代後半から、女性は60代からなる人が多い。薬物療法のみに頼ることはできず、食事管理と継続的な運動は必須になる。

 私の場合、会社の取材チームに協力を得て、平日、最低1日は通院やジム通いのために仕事を1~2時間抜けさせてもらった。上司の理解がなければ改善の取り組みがしづらい面がある。厚生労働省も仕事と生活習慣病の克服が両立しやすくなるよう、環境整備を検討する必要がある。

(飛田臨太郎)

[日本経済新聞夕刊2021年3月31日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

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