日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > トピックス from 日経電子版  > 寝ている間に視力矯正 特殊コンタクト治療の注意点  > 2ページ目
印刷

トピックス from 日経電子版

寝ている間に視力矯正 特殊コンタクト治療の注意点

角膜の形変えピント調整

 日本経済新聞電子版

オルソケラトロジーに使うコンタクトレンズ。酸素を通しやすい材料でできている
[画像のクリックで拡大表示]

 1年近く前からオルソレンズを使っている7歳の男子Aさんもその1人。学校の健診で近視が進んでいると言われた。当時の両目の視力は0.2と0.3。心配になった母親に連れられて来院した。

 テスト用のレンズを装着して約1時間仮眠してもらった。その後レンズを外して視力をはかると0.8程度に回復していた。さらに約1週間のトライアル期間をへてオルソがAさんに有効であることを確認、治療をスタートした。

 経過は順調で、授業中に黒板の字が見えにくいといった悩みもなくなった。吉野院長によると「効果は通常は2週間、軽度の場合は1~3日で安定して表れる」という。

 オルソケラトロジーは米国で始まり、日本では2009年に厚生労働省が承認した。保険が適用されない自由診療で行われている。治療を手がける眼科施設は全国に数百あり、施設によって料金体系が異なるが、最初の1年間にかかる費用は10万~20万円程度のところが多い

◇     ◇     ◇

子への使用 慎重に

 オルソケラトロジーの本来の目的は、日中に裸眼で過ごせるよう一時的に視力を矯正すること。一方で「近視の進行を遅らせる効果について科学的なエビデンスが集まりつつある」(吉野院長)ことへの関心も高い。

 筑波大学など国内外の研究では、オルソを行った子どもを追跡調査したところ、眼鏡やコンタクトレンズを使用する子どもと比較して、近視の原因となる眼軸長の伸びが少ないという結果が出ている。これは眼鏡などと比べて目の負担が少なくなるため、近視の進行を抑えると考えられている

 日本コンタクトレンズ学会は17年12月にオルソケラトロジーのガイドラインを改定。それまで適応年齢を20歳以上としていたのを改め、「慎重な処方」を条件に未成年の使用を認めた。

 ただ、子どもの場合はレンズの扱いなどに特に注意が必要だ。吉野院長は「ガイドライン改定で子どもへの適用がやりやすくなったのは確かだが、レンズ装着や日常管理で保護者がきちんとケアできるよう確認するのが極めて重要だ」と強調する。

(編集委員 吉川和輝)

[日本経済新聞夕刊2019年3月13日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.