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座り仕事はご用心 その肩こりは「頸肩腕症候群」かも

 日本経済新聞電子版

 谷戸副院長は「薬の世話にならないように、オフィスでもできる運動療法が効果的」と指摘する。パソコンに向かう仕事を1時間続けたら、1~2分間は小休止。首をぐるりと回したり、肩をゆっくりと持ち上げて下ろしたりするなど血流を促す動作をする。

 簡単なことだが、実行している人は意外に少ない。街のマッサージ店でも手軽にリフレッシュできるが、頸肩腕症候群の痛みには持続的な効果は見込めないので、運動療法を意識的に取り入れてみてはいかがだろうか。

 首筋や肩のコリはさまざまな病気の症状として表れる。症状がひどい方は重い病気が潜んでいないかを確認するためにも、医療機関に足を運んだ方がいいだろう。

◇     ◇     ◇

猫背でスマホ禁物 正しい姿勢 負担抑える

[画像のクリックで拡大表示]

 最近はスマートフォンやタブレット端末を使い、仕事をする人も増えた。特にスマホはパソコンより画面が小さいため、田中教授は「猫背で前かがみになり、画面を食い入るようにして作業することが頸椎にダメージを与える」と注意喚起する。本来は緩やかにカーブしている頸椎が、こうした姿勢になると不自然な格好になり、筋肉が疲労しやすくなる。

 田中教授が勧めるのが姿勢の改善だ。画面をのぞき込むような猫背の格好で作業するのは頸肩腕に負担がかかる。これを避けるため、専用スタンドに端末を置き、目線の高さに画面が来るように調整する。椅子に深く座り、画面を操作するときは腕を机の上に乗せて肘掛けも使う。これだけでも正しい姿勢に近づく。

 田中教授は「痛みが続くと、仕事に集中できなくなり、日常生活にも支障を来す。職業病に対応する産業医を受診し、仕事場での姿勢など環境改善をアドバイスしてもらうのもいい」と話す。

(シニアライター 近藤英次)

[日本経済新聞夕刊2020年3月11日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

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