ストレスや緊張 春の不調は「椅子ヨガ」で乗り切る
5秒吸い8秒吐くリズムで
日本経済新聞電子版
イライラや怒りを感じるときは「戦士のポーズ」(同(8)(9))。椅子の角にお尻を乗せて横を向き、片脚を後ろに伸ばす。両腕を床と水平になるよう、前後に伸ばす。さらに、片腕を斜め上方に伸ばす。
疲れの解消には、両脚を椅子に乗せてあぐらの姿勢になり、ももに手の甲をのせて目を閉じる(同(10))。机に両腕とおでこを付けるとよりリラックスできる(同(11)(12))。
運動不足を感じる時には、両脚伸ばし(同(13))。かかとを押し出すように脚を伸ばす。両腕も大きく開こう。
食欲不振や消化不良、胸やけを感じる人には脱力胸開きをお勧めしたい(同(14))。バスタオルなどを丸めて肩甲骨の下に入れ、あおむけに寝転ぶ。両脚を椅子に乗せ膝を直角に曲げる。ゆっくりと両腕を開き、姿勢が整ったら基本の呼吸を30秒ほど繰り返す。
精神的なストレスは、身体をむしばむ元凶になる。様々な病気の原因になる活性酸素を発生させるだけでなく、免疫機能の低下や老化にも影響を及ぼす。陽気は穏やかでも心と身体はバラバラになりやすい春。仕事や家事の合間に身体と心の調和を図り、健やかに過ごしてほしい。
(早稲田大学スポーツ科学学術院 荒木邦子)
[NIKKEIプラス1 2019年3月2日付]