日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > トピックス from 日経電子版  > 関節リウマチ、薬で治療 症状の進行が抑えられる  > 2ページ
印刷

トピックス from 日経電子版

関節リウマチ、薬で治療 症状の進行が抑えられる

早期発見がカギ たばこは引き金に

 日本経済新聞電子版

 症状には個人差があるが、炎症に伴う微熱が出て倦怠(けんたい)感や貧血などが起こる。痛みに加え、軟骨や骨などが破壊されて関節が変形することもあり、そこまで進行すると手術で機能再現を図るしかない。

 発症は遺伝的要因よりも、環境面の影響が大きいと考えられている。日本人の3人に1人は関節リウマチのリスク遺伝子を持つが、発症するのは人口の約0.5%だ。

 引き金になるのは妊娠・出産や感染症、骨折など大ケガ、精神的なストレスなど。喫煙習慣や歯周病が発症を招くこともわかってきた。山中教授は「たばこは引き金になるうえ、発症後の重症化ももたらす。関節リウマチのリスクがある人全てに、即刻禁煙を勧めたい」と強調する。

 診断には血液検査や画像検査を用いる。治療方針は個々の症状やライフスタイルによって異なる。リウマチ科や膠原病科で、薬物の知識と治療経験が豊富な「リウマチ専門医」に相談するとよいだろう。

 かつては痛みを抑える対症療法しかなかったが、免疫を抑制する抗リウマチ剤が開発された。21世紀に入り、遺伝子工学を活用した生物学的製剤(注射、点滴)やJAK阻害薬と呼ばれる内服薬が登場。現在は関節の破壊の進行を抑えられるようになった。

 痛みや炎症を抑える抗ステロイド薬などを併用し、仕事や家事をしながら寛解(生活に支障がない程度に症状が治まった状態)を目指すことは十分可能。「発症から約2年の間に薬を服用すると、経過が良くなることがわかっている」(竹内教授)

 治療は10~20年ほど続く。その間処方される生物学的製剤(現在8種類)の費用は月額5万~10万円(3割負担の場合)。病気とうまく付き合いながら寛解を目指すには、経済面に加え、家族による心身両面の支援が欠かせない。

 関節リウマチは関節だけでなく全身の病気だ。十分な安静を心がけよう。日常生活では疲れをためないことが大切。十分な睡眠に加え、昼寝やこまめな休息などで体調を整える。関節の痛みは冷えると強まるので、長袖の衣類などで保温するとよい。

 関節の機能や筋力を保つために運動も重要。痛みが落ち着いたら、主治医の指示に従って、関節を保護しながら手足を動かす。翌日に疲れが残らない程度が目安。無理せず気長に取り組むとよいだろう。

(ライター 大谷新)

[NIKKEIプラス1 2019年2月16日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • つらい「肩こり」は動的ストレッチで解消!

    肩こりの原因の大半は、生活習慣。すなわち、不自然な姿勢で過ごすことや、たとえ良い姿勢であっても長時間続けてしまうことが、首や背中の筋肉を緊張させ、筋疲労を引き起こす。この記事では、肩こりに関する記事の中から重要ポイントをピックアップして、肩こりの解消方法をコンパクトに紹介していく。

  • 筋肉博士が教えるロコモ予防の下半身筋トレ

    健康寿命を延ばすためには、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動だけでなく、「筋トレ」も重要であることが最近改めて認識されている。東京大学大学院教授で“筋肉博士”こと石井直方さんは、「寝たきりにならないためには、40~50代のうちから筋肉量を増やす意識で運動することが大切」という。そこで本特集では、石井さんに聞いた、筋トレの効果と、具体的な下半身筋トレの方法を一挙に紹介する。

  • 睡眠不足は肥満や生活習慣病のリスクを高める

    近年、睡眠不足が積み重なる「睡眠負債」の怖さが取り上げられるようになり、睡眠の大切さがクローズアップされている。実際、睡眠不足や質の低下が、疲れや集中力の低下につながることを実感したことがある人も多いだろう。しかし、問題はそれだけではない。睡眠不足や質が低下すると“太りやすくなる”。さらに、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクも高まることも分かっている。そこで本特集では、睡眠と生活習慣病の関係から、実践的な睡眠改善法までを一挙に紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.