日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > トピックス from 日経電子版  > 口腔ケアで健康長寿 歯周病対策も早めに  > 2ページ
印刷

トピックス from 日経電子版

口腔ケアで健康長寿 歯周病対策も早めに

「食べる力」機能別にチェック

 日本経済新聞電子版

啓発サイトも

 詳しく知りたい人には訪問歯科診療支援のデンタルサポート(千葉市)が運営するサイト「はじめよう!やってみよう!口腔ケア」も役立つ。介護職向けの普及啓発のため立ち上げたサイトで登録会員には歯科関係者が多いそうだ。わかりやすく解説されているので理解しやすい。

[画像のクリックで拡大表示]

 口の健康を保つと、ご飯をおいしく食べられたり楽しく会話ができたりして社交的、活動的な生活につながる。それだけでなく、食べ物が気管支などに誤って入る誤嚥(ごえん)性肺炎を予防できるといった効果もある。一方、歯の周りに炎症が起きる歯周病は糖尿病や心臓病、肥満などさまざまな全身疾患と関連があるといわれている。歯周病の菌は血液に侵入して増殖するため、血流に乗って全身に病気を起こす危険があるのだという。

 「口腔機能の維持にはそもそも健康な生活習慣が大事」。東京医科歯科大学の遠藤圭子准教授はそう指摘する。歯だけ磨いていればいいわけでないという、耳の痛い話だ。遠藤准教授は「年齢にかかわらず、歯磨きなどのセルフケア、バランスの良い食事、定期的な健診がポイント」とする。

定期的に健診を

 急に生活習慣を変えるのは難しいが、今何かしようと思い立った人には歯科健診がおすすめ。「誕生日などに受診すると自分で決めてしまうとよい」(遠藤准教授)。ただ、純粋な予防のための受診だと私費になってしまうため自治体が実施する健診を利用するのも手だ。土曜に開催する自治体も増えているという。

 神戸製鋼所の健康管理センターで歯科医長を務める大山篤さんも定期的な受診を強く勧める。大山さんらがインターネットで一般の退職者に実施した調査では自分の健康で後悔していること(複数回答)は「歯の定期健診を受ければよかった」が33%で最多。「たばこをやめればよかった」(22%)などを引き離した。

 大山さんは「退職前後に歯を悪くしてから歯の大切さに気付く人も多い。手の施しようがあるうちに受診を」と訴える。

通院できない高齢者は 訪問診療も選択肢

 介護が必要になり自分で口のケアがうまくできなくなったらどうしたらいいだろうか。デンタルサポートのベテラン歯科衛生士、城明妙さんは「通院できなくても来てくれる先生がいることを知ってほしい」と訴える。

 訪問診療を手掛ける歯科医はまだ少なく、東京都内で全体の1割程度。診療できる内容も備えている機材などによって異なるので、まずはケアマネジャーと相談してみるとよい。口の中の状態は家族でも気付きにくいものだ。むせたり食べるのが遅くなっていたら、入れ歯が合っていないことが原因かもしれない。

 患者が嫌がり口を開けない場合も多いそうだが、ケアの効果を誰よりも実感するのも本人。「口の中、気持ちいいね」「ごはんがおいしくなったよ」。城さんにはこんな声が多く寄せられているという。

(竹本恵)

[日本経済新聞夕刊2016年3月3日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「健康づくり」からの転載です。

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 歩くだけではダメ? 失敗しない運動習慣の作り方

    「ひと駅前で降りて歩く」「テレビを見ながら軽い筋トレをする」…これをもって「運動習慣がある」と思っている人は意外と多い。しかし、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは「強度の低い運動、筋肉がつかないような運動は、いくら続けても十分な成果が得られません」と断言する。では、健康診断で引っかかった数値を改善したり、カロリーを消費して減量したり、病気を予防するといった目的を達成するためには、どのような運動をすればいいのだろうか?

  • 認知症のリスクを下げる食事のポイントは?

    近年の研究から、認知症リスクは生活習慣によって大きく変わることが分かってきた。中でも重要なのが食生活だ。米国の最新食事法をきちんと実践した人は、認知症の発症リスクが最大53%低かったという驚きの結果も出ている。では、具体的にどのような食生活にすればいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、最新研究に基づいた「認知症を遠ざける食事」のポイントを紹介しよう。

  • 宴会で「尿酸値・血糖値・中性脂肪」を上げない賢い飲み方

    年末年始や年度の変わり目など、宴会が増える季節に、楽しくお酒を飲みながらふと頭をよぎるのが、「体重の増加」と「気になる検査値への影響」ではないだろうか。暴飲暴食が続くとさまざまな検査値に影響が及ぶ。今回は、働き盛りの世代に身近な「尿酸値」「血糖値」「中性脂肪」を上げないための、宴会での上手な飲み方・食べ方のコツをまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

人生100年時代プロジェクト

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.