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医師が考案 つらい腰痛は「これだけ体操」で予防

 日本経済新聞電子版

 同体操はパソコン操作などで前かがみの姿勢が続いた人が対象。ひざを伸ばして息を吐きながら、上体を最大限反らし3秒保つ動作を1~2回繰り返す。同社の担当者は「腰に痛みがあると仕事の効率が悪く、生産性が下がる。今後は社内全体に広めていきたい」と話す。

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 小杉院長によると、(1)デスクワーク中は1時間に1回はトイレやお茶で席を立つ(2)体を冷やさない(3)腹筋や背筋を鍛える――ことなども腰痛予防につながるという。

 大人だけでなく腰痛に悩む子供も少なくない。最近では、ランドセルを背負う小学生の腰痛が問題になっている。

 文部科学省によると、学習範囲の拡大で教科書のページ数が増え、ランドセルの中身が重くなる傾向にあるという。大手ランドセルメーカー、セイバン(兵庫県たつの市)が約2千組の親子を対象に調べたところ、1週間のうち最も重い日で、ランドセルと教科書などの中身を併せて平均約6キロを背負っていた。

 セイバンの担当者は「成長に応じて背中につくようにベルトを調整したり、教科書が上下左右に動かないよう荷物を隙間なく詰めたりすると腰に負担がかかりにくい」とアドバイスする。

 部活動の練習やスポーツの習い事などが原因で腰に痛みを抱える子供もいる。ずし整形外科(兵庫県伊丹市)の頭司敏史院長によると、こうした子供は背骨の後ろ側にある、神経が通るさやの部分「椎弓(ついきゅう)」に疲労骨折が起こって生じる腰椎分離症が多いという。

 日本整形外科学会理事で近畿大医学部の赤木將男教授は「子供も大人と同様に、学校の人間関係や成績、家庭環境といった心理的なストレスで腰痛を訴えることがある」と指摘する。

 スポーツによる腰椎分離症のほか、白血病などの病気でも腰に痛みが出る恐れがあるといい、赤木教授は「大人は原因を一概に決めつけず、いろいろな可能性があることを知るべきだ。場合によっては専門医を受診してほしい」と話している。

◇     ◇     ◇

85%は原因分からず 椎間板ヘルニアに新療法

 腰痛は誰もが経験しうる症状だが、85%は原因が特定できないとされる。2018年8月には腰痛の原因の一つ、椎間板ヘルニアの新しい治療が始まり、患者の選択肢が少しずつ広がっている。

 椎間板ヘルニアは加齢や腰への負担で椎間板に亀裂が生じ、内部の髄核がはみ出した状態で周辺の神経を圧迫し、痛みや足のしびれなどの症状が出る。20~50代の男性に多く、推計患者は100万人。

 これまでの治療には消炎鎮痛剤やコルセットなどの装具療法、局所麻酔薬を注射して痛みを取り除く神経ブロック療法があった。新たに始まったのは、椎間板の間に治療剤「コンドリアーゼ」を注射する方法だ。

 対象は痛みが長期にわたり、神経を圧迫した髄核を手術で摘出する必要がある患者。コンドリアーゼを注入すると、酵素の作用で髄核内の多糖類が分解されてヘルニア塊が収縮する。患者の体への負担が少なく、2週間以内に効果が表れることが多いという。

(丸山景子)

[日本経済新聞夕刊2019年1月9日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「病気・医療」からの転載です。

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