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トピックス from 日経電子版

低温やけど、お年寄り注意 ゆたんぽ・電気便座でも

感覚鈍り重症化しやすく

 日本経済新聞電子版

 糖尿病患者の場合は、人工透析中に足元を温めるためにゆたんぽなどを使い、低温やけどになることもある。「こたつなど足だけを温める器具はなるべく使わず、部屋全体を暖かくするのがよい」(NITE製品安全センターの吉津兼人参事官)という。

低温やけどは重症になりやすい=NITE提供
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 暖房機能がついた電気便座による低温やけども多く、特に高齢者の事例が目立っている。NITEに報告された09~18年度の9件のうち、60歳以上が7件と他の製品が原因の事例に比べて飛び抜けて比率が高い。なかでも80歳代が6件を占め、10分の使用で重傷のやけどを負った例も報告されている。

 最初は便座の温度が高くなりすぎないよう「低」に設定してあっても、使用者が設定温度を「高」に変えてしまい低温やけどを負う事例もある。家族など周囲も温度設定が高くなっていないか、時々確認してみたほうが良さそうだ。

 NITEに報告された09~18年度の事例のうち4分の3は11月から3月にかけて発生、12月と1月は特に多くなる。寒さが厳しさを増すこれからの時期、低温やけどで年末年始を台無しにしないよう気をつけたい。

◇     ◇     ◇

治療に時間 最悪なら切断も

 やけどの重症度は広さと深さで決まり、皮膚の深い部分まで届くほど治療も難しい。低温やけどは広くなくても深い部分にまで達しやすく、最も重傷度の高い3度に達することも少なくない。

 やけどが深いと皮膚の表面だけを移植する手術では治療できず、血管まで含めて皮膚を移植する「皮弁移植」などの複雑な手術が必要になる。特に症状が重いと顕微鏡で見ながら細かな血管をつなぐ専門的な手術になることもある。「糖尿病患者は細菌に感染しやすく感覚が鈍る末梢神経の障害も起きているため治療に時間がかかる」(亀井航医師)

 足首のように皮膚から骨までが近い場所が深いやけどを負うと傷口から骨がのぞいてしまう場合もある。こうなると最悪の場合は足を切断することもあるという。

(編集委員 小玉祥司)

[日本経済新聞夕刊2019年12月25日付]

この記事は、日本経済新聞電子版「介護に備える」からの転載です。

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