寒い季節につらい冷え症 体質や症状に合わせ漢方薬も
日本経済新聞電子版
萬谷院長は「冷え症には健康保険が適用される漢方薬で十分に対応できる」と強調する。服用期間は個人差が大きいようだ。短期間で体質改善が進む人がいる一方、長期間かかることもある。小菅院長は「1~2週間服用して症状が改善しない場合、別の漢方薬を検討することになる」と説明する。気になる場合は早めに医師と相談しよう。
手足の先でも全身でも冷え症を放置していると、頭痛や腹痛、頻尿、肩こり、下痢などの不調を誘発する場合がある。普段できる対策としてはやはり体を冷やさないこと。太い血管が通る首の後ろやおなかなどが露出すると体が冷えやすいので、服装には注意する。入浴する時もシャワーでさっと済ませてしまうのではなく、じっくり時間をかけて温まるようにしたい。
普段の食事や習慣を見直すのも大事だ。冷たい飲み物や果物はとりすぎず、体を温める根菜類やショウガ、ニンニクなどを積極的に食べる。筋肉を増やせば、熱を生む力が高まるので、定期的に体を動かすようにしたい。朝食抜きや夜更かしは避け、規則正しい生活で冷えに対処しよう。
(ライター 大谷新)
[NIKKEI プラス1 2021年12月18日付]