足裏は“体の調子を映し出す鏡”であることを知っている人は多いかもしれない。そこで、足裏をほぐす基本のケアから、肩や首の「凝り」や、頑固な脚の「むくみ」などに効果的なセルフマッサージを紹介。リフレクソロジー式の反射区を使って、足裏から体の不調をリセットしよう。今回は、脚の「むくみ」をはじめ、胃腸系トラブルの「便秘」「胃痛」といった不調別マッサージを紹介。
「脚のむくみ」「便秘改善」「胃の痛み」は反射区を押してリセット!
前回ご紹介した「基本のマッサージ」で足裏が柔らかくなったら、身体の不調を足裏から改善していこう。水分の摂り過ぎや体の冷えなど、巡りと排出の機能低下で起こる「むくみ」。食生活の偏りやストレスからくる「便秘」や「胃痛」。これら不調の改善も、足裏の反射区(下イラスト)からアプローチできる。
もしも、不調を感じている反射区に、ゴリゴリとしたしこりや痛みを感じたら、やさしくつぶしていくようにマッサージしよう。
「反射区をもむときは、強く力を入れ過ぎず、イタ気持ちいいくらいの力で押したり、こするのがコツです」というのは、リフレクソロジストの市野さおりさん。
突発的な痛みの対処はもちろん、日ごろからのケアとして反射区をマッサージするのも有効だ。
例えば、 便秘の改善には、「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」といった一連の反射区をマッサージしておく。むくみの改善ならば、足指の骨間や足首、内外のくるぶしにある「リンパ節」の反射区をマッサージして、リンパの流れを促すことを習慣にしておくといい。
「体質や生活習慣を改めないと不調は改善できないと諦めずに、足裏マッサージを習慣づける。ちょっとした心掛けで、体の調子も随分変わるはずです」(市野さん)