日経グッデイ

足裏セルフマッサージで不調をリセット

「むくみ」「便秘」「胃痛」を解消する足裏セルフマッサージ

リフレクソロジー式 不調別マッサージ 1

足裏は“体の調子を映し出す鏡”であることを知っている人は多いかもしれない。そこで、足裏をほぐす基本のケアから、肩や首の「凝り」や、頑固な脚の「むくみ」などに効果的なセルフマッサージを紹介。リフレクソロジー式の反射区を使って、足裏から体の不調をリセットしよう。今回は、脚の「むくみ」をはじめ、胃腸系トラブルの「便秘」「胃痛」といった不調別マッサージを紹介。

「脚のむくみ」「便秘改善」「胃の痛み」は反射区を押してリセット!

不調を解消したいときはもちろん、日ごろから足裏をほぐすセルフケアを習慣にしてみよう。
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 前回ご紹介した「基本のマッサージ」で足裏が柔らかくなったら、身体の不調を足裏から改善していこう。水分の摂り過ぎや体の冷えなど、巡りと排出の機能低下で起こる「むくみ」。食生活の偏りやストレスからくる「便秘」や「胃痛」。これら不調の改善も、足裏の反射区(下イラスト)からアプローチできる。

 もしも、不調を感じている反射区に、ゴリゴリとしたしこりや痛みを感じたら、やさしくつぶしていくようにマッサージしよう。

 「反射区をもむときは、強く力を入れ過ぎず、イタ気持ちいいくらいの力で押したり、こするのがコツです」というのは、リフレクソロジストの市野さおりさん。

 突発的な痛みの対処はもちろん、日ごろからのケアとして反射区をマッサージするのも有効だ。

 例えば、 便秘の改善には、「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」といった一連の反射区をマッサージしておく。むくみの改善ならば、足指の骨間や足首、内外のくるぶしにある「リンパ節」の反射区をマッサージして、リンパの流れを促すことを習慣にしておくといい。

足裏の反射区は左と右で関連している器官が違う
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 「体質や生活習慣を改めないと不調は改善できないと諦めずに、足裏マッサージを習慣づける。ちょっとした心掛けで、体の調子も随分変わるはずです」(市野さん)

たまった老廃物を上に押し流して足の「むくみ」をとる

 足のむくみは、長時間同じ姿勢を続けたり、体が冷えたりして、体内の老廃物を運ぶリンパや血液の流れが悪くなることも原因の一つ。

 両手の親指で、足首の甲側を小さくグリグリと6~7カ所ほど押しねじる。さらに、足の甲にある足指の骨と骨の間を指先に向けて押しほぐそう。

 リンパの流れが良くなると、たまった老廃物が押し流され、脚がスッキリと軽くなるのが感じられるはず。

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これも試して! リンパの流れをさらに促す

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土踏まず周辺を重点的にケアして「胃の痛み」をとる

 胃の反射区は土踏まず周辺にあるが、もしもここに短いシワがたくさんあったら、「胃の機能が低下している危険信号」だと市野さんは指摘する。

 エリア内を押したり、触ったりした際、痛みや凝りがある場合は、ソフトタッチで柔らかくなるまでもみほぐそう。

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これも試して!

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右足から左足へ一連の流れで押てして「便秘」を改善

 大腸が小腸をグルリと取り囲むように、足裏の大腸の反射区も右足から左足にかけて、小腸の反射区を取り囲んでいる(各種結腸と直腸が大腸部分を指す)。

 マッサージを始めるときは、腸の形に沿うようにして、必ず右足から行うこと。腸内に停滞している便を押し出すような気持ちで、一連の反射区をグリグリと手の親指で押し進める。特に大腸の四隅にあたる角は念入りにほぐすといい。

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これも試して! 急な月経痛を和らげるには

 内側のくるぶしに手の薬指、かかとに人さし指を当てたときに、中指の腹があたる位置が子宮の反射区。

 月経痛があるときは、足の内側のかかと側面を下から上に満遍なく押しさすり、柔らかくなるまでゆっくりほぐしていくのがコツ。

 もう一方の足の内側も同じようにほぐす。

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(取材・文:船木麻里/写真:岡崎健志/モデル:小町あかり)

市野さおり さん
看護師 リフレクソロジスト
市野さおり さん 自衛隊中央病院を退職後、各種病院外来でアロマセラピー、リフレクソロジーを生かした「統合医療ナース」として勤務。現在は東京・新宿の鍼灸院「コンフィアンサ」で施術を行う傍ら、セミナーや講演の活動、後進の指導を行う。

(出典:日経ヘルス2010年10月号)