足裏は“体の調子を映し出す鏡”であることを知っている人は多いかもしれない。そこで、足裏をほぐす基本のケアから、肩や首の「凝り」や、頑固な脚の「むくみ」などに効果的なセルフマッサージを紹介。リフレクソロジー式の反射区を使って、足裏から体の不調をリセットしよう。
不調に合わせて反射区を押すだけ

足裏をもんでもらうと、それだけでとても気持ちのいいもの。脚の疲れや冷え、むくみが改善されるばかりか、なんだか体全体もすっきり軽くなる。
そんな心地良さを求めて、仕事帰りに足裏マッサージサロンに立ち寄る人も多いのでは?
リフレクソロジストの市野さおりさんは「コツさえわかれば、プロから受けるようなマッサージが自分でもできます」という。
そこで、基本の足裏マッサージから、「脚の疲れ、むくみ」「便秘、胃の痛み」「肩、首の凝り」といった、いざというときの不調別マッサージまで、目的に応じたケアを紹介。早速、試してみよう!
まずは足裏にある反射区を知ろう
足裏には、体の各器官や臓器と相応してつながっているゾーンがあるとされ、これを「反射区」と呼んでいる。反射区を押したりもんだりすることで、相応する器官や臓器に刺激を与えて、機能を活性化させるのが足裏マッサージの目的だ。例えば、胃の調子が悪い場合、足裏の胃の反射区をマッサージすることで、不快な症状が和らぐといった具合。
東洋医学でいうツボは「点」でとらえるが、リフレクソロジーにおける反射区は「面(ゾーン)」として広範囲を指す。そのため専門家でなくても、比較的簡単に正しいゾーンを探せるのがメリットだ。
足裏の反射区は下図のとおり。内臓の位置が左右対照でないように、各臓器の反射区も左右が異なっていることがわかる。