固まって動かない足裏をほぐす 「押す」「開く」「曲げる」のが基本
エアコンの影響や運動不足で、あなたの足裏は思った以上に冷たく硬くなっていない? まずは基本のマッサージで、足裏をゆっくりもみほぐすウオーミングアップからスタートしよう!
本来、日ごろからよく歩き、運動していれば、足は指先から足首まで柔軟に動くもの。しかし、現代社会ではどうしても活動不足のために動きが鈍り気味。さらに、靴で足を締めつけたり、はだしの際に足裏を傷つける要素も加わってくる。
そんな足にとって過酷な状況について、リフレクソロジストの市野さんは「足裏が硬くなれば、血液やリンパの流れが悪くなり、老廃物をためる。この悪循環がどんどん足裏の感覚を鈍らせます」と説明する。
プロに施術を受けると様々なテクニックに驚かされるが、セルフマッサージは、「押す」「開く」「曲げる」「ねじる」「こする」だけでできる。そのうちの「押す」「開く」「曲げる」が基本だ。まずは足裏にある反射区を押す前に、これらの技を駆使して足裏全体をほぐそう。さらに指を一本ずつ回したり、足裏をねじったり、もんだりしてみよう。「毎日やるのが無理なら、週に2~3回のマッサージでもいい」(市野さん)。
あらゆる刺激を与えることで、鈍っていた足裏の感覚がよみがえってくるのがわかるはずだ。
6つのメソッドで足裏の感覚を取り戻す!
メソッド1 足裏のコリコリやゴリっを探す 足裏スキャン
かかとの中央に片手の親指の腹を当て、それぞれの足指に向かってゆっくりと押しながら動かす。硬くなった硬い所や押して気持ちのいい所、角質のある所、凝りのある所も入念にチェックしよう。
角質や凝りなど、触って違和感があれば、そこに対応する臓器や器官の機能が低下している証拠。前ページにある「反射区」の図を参考に、念入りにマッサージしよう。
メソッド2 凝り固まった足裏を中央からほぐす 足裏開き
足を両手で包みこみ、両手の親指の腹を足裏中央に当てる。そこから親指を両端に向けて滑らせながら、足裏を左右に割る感じでゆっくりと押し広げる。
かかとに近い所、真ん中、足先に近い所と、3カ所を広げる。固くなった足裏全体の緊張がほぐれ、足裏の血流やリンパの流れが良くなる。
メソッド3 鈍った足裏の筋肉を柔らかくする 3点押しねじり
足裏には三つのツボがある。まず、足裏の中央よりも前にある「湧泉」(ゆうせん)、足裏中央の「足心」(そくしん)、かかとのほぼ中央の「失眠」(しつみん)。
足裏の筋肉を柔らかくするこれらのツボに親指の腹を当て、グルグルと押しねじりながら、8つ数える。
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