激しい運動をしなくても、太りにくい体質が手に入る。それが、リバウンド知らずの自律神経ダイエット! 呼吸を意識しながら腰を回したり、ストレッチをしたりするだけで、内臓の働きや全身の血流が整い、便秘や冷え、イライラも、まとめて解消できる。
太りやすさは自律神経の働きが影響している
「忙しい現代人には自律神経のバランスが乱れて、交感神経が優位なままの人が多い」と、順天堂大学医学部の小林弘幸教授。
自律神経は内臓の働きや血流、代謝をコントロールしている。交感神経と副交感神経が交互に、活発に働くのが理想。だが、交感神経優位な状態が続くなどバランスが乱れると、体の機能も乱れて、「食べたものの代謝が滞り、脂肪として溜め込まれやすい」(小林教授)。それが“太りやすい”原因だ。
「単にやせるなら食べる量を減らせばいい。だが、健康にやせたければ、体の隅々の細胞にまで栄養が届けられ、代謝を維持する必要がある。そのためには、腸で栄養を十分に吸収することが大切。さらに、栄養を含んだ質の良い血液を全身の末梢に届けるために、血流の良さも必要です」(小林教授)。
その血流は、自律神経によってコントロールされている。「自律神経は交感神経と副交感神経の両方の活動レベルが高いのが理想。でも、現実には悪いニュースを耳にした程度で副交感神経の働きはすぐに下がる。血流が悪くなり、常態化すると太りやすくなる」(小林教授)。自分の自律神経のバランスを知ってダイエットに役立てよう。
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