呼吸体操で体をほぐして呼吸を深くし、樹木呼吸法では、イメージを使ってリラックスした。しかし、せっかく体と心がゆるんでも、そのままではストレスがかかるとすぐにまた緊張してしまう。そこで取り入れたいのが、お相撲さんでおなじみの四股と、蹲踞(そんきょ)のポーズ。
四股のポーズでは、脚を大きく振り上げて、強く息を吐きながら、ドンと足を踏み締める。脚とお腹に力が入り、おへその下にある「丹田」に意識が集まる。蹲踞のポーズでは、同じく体のバランスをとるために丹田に意識が集まる。
「昔から、武道の世界でも、心身を安定させる中心点として、“丹田”を意識することが大切といわれてきた。実際、ここに意識が集まると、心も体も揺らぎにくく、ストレスに強くなる。現代人はとかく頭ばかりを使いがちだが、これは、頭や肩が緊張した“気が上がっている”状態で、体も心も不安定。四股や蹲踞で丹田に意識を集め、“気を下げる”ことが大切」と、龍村ヨガ研究所所長の龍村修さんはいう。
メソッド10 上がった気を下ろす 四股踏み
「現代人は、頭や目ばかりを使いがちで、気が上がってしまっている」と、龍村さん。四股で下半身に力を入れることで、気を下ろし、首や肩の力を抜くことができる。「ハッ!」と大きな声を出してみよう。
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- メソッド11 体の芯を作る 四股ねじり