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Gooday 通信

すぐに始めたい! 血管を強くする食事

乱れた食生活を続けていくと、血管はボロボロに

 日経Gooday編集部

毛細血管の老化を抑えるために実践したい食事とは?

 血管の健康というと、動脈などの太い血管に目が行きがちですが、忘れてはならないのが「毛細血管」です。

 毛細血管が減って血流が途絶え、体の各所で機能が損なわれると、糖尿病や認知症などのさまざまな病気を引き起こすことが近年の研究から明らかになってきました。毛細血管が衰え、体中の臓器に栄養や酸素がうまく届かなくなる状態は「ゴースト血管」と呼ばれ、最近はテレビなどでもよく取り上げられています。

 老年医学や抗加齢医学の視点からゴースト血管の影響を研究する、愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長の伊賀瀬道也先生は、ゴースト血管は特殊な病気ではなく、誰もが経験する加齢現象の1つで、早ければ40代から始まると話します。60~70代では若い頃に比べて4割もの毛細血管が減ってしまうという驚きの報告もあります。

 では毛細血管の衰えをどう防げばいいのでしょうか。毛細血管の衰えを進める要因に、先ほど触れた「糖化」、そして「酸化」があります。糖化を抑えるには、前ページで紹介したように、糖質の過剰摂取を控え、食べる順番を変えるといった取り組みを実践しましょう。

 酸化を抑えるために、抗酸化作用のある食材を積極的に摂取するのがお勧めです。抗酸化作用が高い食材には、色のついたカラフルな野菜(緑黄色野菜)やポリフェノールを多く含む、コーヒーや緑茶、ワインなどがあります。

毛細血管の「モレ」を減らすスパイスがあった!

 さらに、伊賀瀬先生は、いつもの食事にプラスαで取り入れることのできるスパイスやお茶の中に、血管の内皮細胞にある「タイツー(Tie2)(*1)」受容体を活性化させ、ゴースト血管に効くものがあると話します。

ヒハツ(左)とシナモン(右)の商品例。
ヒハツ(左)とシナモン(右)の商品例。

 「タイツーを活性化する効果が期待できるのが、ヒハツ、シナモン、ルイボスの3つです。これらはゴースト化した血管を復活させる作用があることが分かり、最近注目されています」(伊賀瀬先生)

 ヒハツという名前になじみの薄い人もいるかもしれませんが、沖縄料理が好きな人ならピンとくるでしょう。ヒバーチ、島コショウ、英語ではロングペッパーと呼ばれる、独特の香りが特徴のスパイスです。

ルイボスティーの商品例。
ルイボスティーの商品例。

 ヒハツと同じ効果は、シナモンやルイボスでも得られます。シナモンはお菓子やコーヒーに風味をつけるスパイス、ルイボスはルイボスティーの名で知られる南アフリカ原産のお茶で、いずれもスーパーで手軽に入手できます。

 「効果には個人差がありますが、私が診た患者さんで、ルイボスティーやシナモンの効果が見られた人がいます。その人は、上腕にアザや傷がたくさんあり、皮膚の血流が悪い状態でした。ところが、ルイボスティーやシナモンを取り入れる生活を始めると、約3カ月で傷の治りが早くなり、アザもできにくくなりました。目で見て、明らかに皮膚の状態が改善したのです。毛細血管の血流が増えた効果だと思われます」(伊賀瀬先生)

 ただし、血管に効くからといって、摂取し過ぎには注意しましょう。例えば、シナモンにはクマリンという成分が含まれ、多量に摂取すると肝機能に障害を起こす恐れがあります。何事もやり過ぎは禁物、1日0.6g(小さじ半分程度)までにとどめておきましょう。また、妊娠中の女性はシナモン、ヒハツの摂取を避けるようにしてください。

*1 毛細血管の内皮細胞の間にはわずかな隙間があり、その隙間から血液の成分が適度に漏れることで、周囲の細胞に栄養分や酸素を行き渡らせている。この仕組みを支えるのが内皮細胞が持つ「タイツー(Tie2)」という受容体。

(図版:増田真一)

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