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「どんな現場でも、どうやったら楽しいかを考える」―俳優・石原良純さん

~GoodayTalk&Clinic 石原良純流 多忙な人のためのベストコンディションの作り方【後編】

ストレス解消のために。1日1回、空を見上げよう!

榎戸さん 「もう一つ。会場から、失敗したとき、落ち込んだときの回復術を教えてください、という質問が来ています」

石原さん 「落ち込むのは当たり前ですよね。何もかもすべてうまくいくわけがない。僕も今日のように表に出る仕事もあれば、原稿書きをすることもあるし、スポーツで汗を流すこともある。こういうふうにチャンネルの数を増やしておくと、気持ちの切り替えがしやすいかもしれないですね」

川田さん 「そうですね。落ち込んだときに反省するとよけい気持ちが暗くなってしまいます。反省は自分が調子に乗っているときにするもの。自分が傷付いているときによけいに自分をいじめることはない。メンタルが回復してから、冷静に考えるといいと思います。落ち込んだときは単純な事務作業などに集中するのもおすすめですよ」

「落ち込んだときに反省するとよけい気持ちが暗くなってしまいます。落ち込んだときは単純な事務作業などに集中するのもおすすめです」(川田さん)
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 忙しいときこそ無理をしないために重要となるのが、「休むポイント」です。お忙しいお二人はどのように考えているのでしょうか。

榎戸さん 「休むポイントを見逃さないようにするには、どうすればいいですか」

石原さん 「多くの人は、アラームが鳴っていることを自覚しているはずです。僕の身の回りでも、血圧の高さを気にしているのに病院に行くのが怖いと放置する人の多くは大病になっています。怖いから行かないという気持ちは誰しも抱くものですが、自分が発しているアラームに気づくこと。無理を重ねて長い休みをとることにならないためにも、休む勇気を持つことも必要です」

川田さん 「僕はエクセルに毎日の体調と気分を5段階評価でつけています。数値が3.5以下になると青字に変えるんです。青字が増えてきたら、今は余計な仕事をやらないほうがいいなとセーブするようにしています」

 最後に石原さんから「一つだけ、みなさんにお伝えしたい」というメッセージが。

石原さん 「現代のように、近距離で情報が常に行き交うような生活は、人間にとってかなりのストレスになっていると思うんです。だから、山に行きたい、海に行きたい、大自然の中でぼーっとしたいと誰しも思うものですが、都会に暮らしているとすぐには行くことができません。でも、海よりも広く山よりも高いのは、空です。どこにいても、100キロ先を見渡すことができるのが空。日本の空は表情豊かで絶品だと思います。1日一度、家の前や会社に入る前など、同じ時間に空を見上げる習慣を作っていただくと、気持ちも晴れるし、天気予報も面白く理解できると思いますよ。ぜひ空を見てください!」

 なんとも、気象予報士らしい見事な締めくくり。心がからっと晴れるようなセミナーに、会場からは大きな拍手が起こりました。

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セミナー参加者から感想を聞かせてもらいました

 30歳を過ぎて体力の衰えを感じ、これまで通りに体が動かない自覚があり、なにかいい情報をもらえたら、と参加しました。なかでも印象的だったのは「楽しいことを探す」という石原さんの言葉。仕事をしていると、楽しいことばかりではなく、つらいことも多い。でも、いかに自分で自分を盛り上げるか、ということを心掛けると仕事への取り組み方が変えられるかも、と思いました。川田先生の「幸せは伝染する」というお話もありましたし、まずは自分が変われば周囲も引っ張られて職場も変えていけるのではと思いました。お二人のような人が組織にいると組織が活気づきそうです。自分がそんな存在になれたらいいなと思いました。(越智和明さん 31歳 IT通信会社勤務)

 石原さんはざっくばらんで明るくて、テレビに出ているときとまったく変わらないですね。石原さんは楽しいので大好きです。私もマラソンをするので、石原さんがご自身の実体験を話していただいたのがとてもためになりました。川田先生のメンタル面のお話や、『人生楽しみ度』が高いと死亡リスクが低くなるという研究報告のお話も、これまでまったく考えたことがなかったので新鮮でした。(坪井 昌恵さん 54歳)

 川田先生の「ポジティブに人生を楽しんでいることが健康につながる」という話がとても面白かったです。自分にも当てはまると思いました。「この調子で行けばいいんだな」と納得しました(笑)。最近、父も運動していなくなっているので、家族にもこの話をぜひ聞かせたいと思います。(A・Sさん 40代女性)

 石原さんはすごくパワフルですね。あのエネルギーと周囲を引き込む話術はぜひとも見習いたいと思いました。川田先生の「ポジティブだと行動範囲が増える」というお話は目からうろこで、心の持ち方が健康にいかにいい影響を与えるかが理解できました。楽しくてあっという間の時間でした。(C・Mさん 40代女性)

(まとめ:柳本操=ライター/撮影:竹井俊晴)

石原良純(いしはら よしずみ)
俳優・気象予報士
石原良純(いしはら よしずみ) 1962年1月15日生まれ。神奈川県逗子市出身。慶応義塾大学経済学部卒。テレビ、舞台、映画など幅広く活躍。趣味はマラソン。自宅から10キロ先の所属事務所まで走って通うことも。
川田浩志さん
東海大学医学部血液腫瘍内科教授
川田浩志さん 東海大学医学部内科系大学院修了後、米国サウスカロライナ州立医科大学ポストドクトラルフェローを経て、現在に至る。内科診療とともに抗加齢医学の普及にも力を入れ、東海大学東京病院抗加齢ドックならびに東海大学ライフケアセンターの立ち上げに参加。現在は海老名メディカルサポートセンターのアンチエイジング ドック顧問も兼任している。自らがアンチエイジング実践派という本領を発揮しての生活指導には定評があり、講演依頼やTV・ラジオ・雑誌などからの取材も多い。日本内科学会認定総合内科専門医・指導医、日本血液学会認定専門医・指導医・評議員、日本抗加齢医学会認定専門医・評議員、日本再生医療学会評議員、米国内科学会・血液学会のインターナショナルメンバー。 受賞歴:東海大学総長賞(松前重義賞学術部門)など。

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