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Gooday 通信

「酒はあきらめられない。だから、ラーメンはあきらめた」 ―俳優・石原良純さん

~GoodayTalk&Clinic 石原良純流・多忙な人のためのベストコンディションの作り方【前編】

あなたの「人生楽しみ度」をチェック!

 「2009年に『Circulation』という医学雑誌に掲載されたわが国の研究報告がここにあります。『人生を楽しんでいますか?』という、たった1つの質問に答えてもらい、その後の健康状態を調査した。イエスと答えた人は脳卒中・心臓病による死亡リスクが半分程度だった、という驚きの事実が発表されたのです」(川田さん)

 海外の研究においても、「人生楽しみ度(=Enjoyment of Life:EOL)」を判定し、8年後の身体機能を比較したところ、「人生楽しみ度が高いと寝たきりになりにくい」「死亡リスクが下がる」といった報告が続々と発表されているそうです。さて、みなさんの人生楽しみ度はどうでしょう。簡単なチェックなのでぜひ、やってみてください。

1. まず、以下の4つの各項目について「まったく自分には当てはまらない」という場合を0、「ほぼあてはまる」場合を3として、0~3の数字をメモしてください。

 (1)自分がすることを楽しんで行っている
 (2)他人といることが楽しい
 (3)振り返ってみると自分の人生は幸福だ
 (4)最近エネルギーに満ちているように感じる

2. 次に、4つの項目について選んだ0~3までの数字を合計してください。

3. 合計の数から、あなたの今の人生楽しみ度がどれに当てはまるか選んでください。

人生楽しみ度数字の合計
高い12
中くらい10~11
低い9以下

幸福度が高くなると若返りホルモンが出る!

 人生を楽しむことが大切なのはわかった、けれどそれがどう健康につながっていくのか? その疑問について川田さんは、研究データをひもときながら、次のように説明します。

  • 人は幸福度が高くなるほどよく動くようになり、行動範囲が広がる
  • 積極的に体を動かすと、内分泌器官である筋肉からさまざまなホルモンやサイトカインが分泌。脂肪組織や膵臓などに働きかけ、代謝アップ!
「喜びや満足、達成感といったポジティブ感情を経験すると、やりたいことや、実際にやることも増えていきます。好循環を繰り返すことによって身体的、精神的にもよりいい状態になっていくのです」(川田さん)
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに川田さんは、心理学の世界で有名な「拡張-形成理論」についても解説します。

 「喜びや満足、達成感といったポジティブ感情を経験すると、やりたいことや、実際にやることも増えていきます。すると、その行動や経験を通じて、柔軟性や問題解決能力、より健康な身体、新たな人脈などが手に入り、好循環を繰り返すことによって身体的、精神的、社会的にもよりいい状態になっていくのです。私も、この本、本当に書けるだろうか、大勢を前にして話す機会はあるだろうか、と思ったりすることもあるけれど、それでも勇気を持って一歩前に行動するように心掛けていると、たいがいのことはできるようになっているなぁと実感します」(川田さん)

 人生を楽しむ秘訣として、今後さらに注目が高まっていくとされるキーワードが 「マインドフルネス」 。グーグルやインテルといった企業では社内研修でも用いられ、あのスティーブ・ジョブスもプレゼン前に実践していたという方法です。

 「呼吸に集中して、ただただ『今を生きる』『今に集中する』。最初は3分行うのですら難しいと感じますが、これを習慣にすると、(1)注意集中力、(2)身体感覚感知力、(3)情動調節力、(4)メタ認知能力(状況を一歩引いて客観しする力)が向上し、脳を変えていくことができます。私も、日々の外来の前や、今日のような講演の前に行っています。マインドフルネス、今後伸びていくジャンルです。みなさんもぜひ注目してください!」(川田さん)

 この他、講演では「飲酒量も喫煙習慣も禁煙の成功も肥満になるかどうかも、あなたの人間関係次第」という、思わず「へー!」と言いたくなる研究結果も紹介されました。

 「ハーバード大学で2000人を対象に行われた研究です。 不健康は感染する。あなたの無二の親友が肥満なら、あなたは確実に肥満になるのです。 このように、本人の行動や意識は、無意識のうちにまわりの人から影響を受けた結果、決まっていることが多い。だからダイエットはまわりの人を巻き込んで行うのがポイントです。ポジティブ思考も周囲をまきこむこと。そして、あなたが幸福度を高めたいときには幸福な人にくっつくといいんですね!」(川田さん)

 30分という枠の中で、90枚のスライドを見事に語り尽くした川田さん。その話術に引き込まれた会場からは、大きな拍手が起こりました。

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