【発表】2017年Gooday記事総合ランキング Top10
1位はウォーキング! 急性大動脈解離、内臓脂肪、飲酒も上位に
日経Gooday編集部
2017年に日経Goodayで読まれた記事のランキングをお届けします。前回の【発表】2017年Gooday有料記事ランキング Top10に続き、今回は、記事の総合ランキングのトップ10を発表します。
トップに輝いたのは、「ウォーキング」の記事でした。このほか、「急性大動脈解離」「内臓脂肪」「飲酒」などの記事が好評でした。記事のタイトルをクリックすると、実際の記事にジャンプします。ぜひ、ご覧ください。
「ウォーキングの新常識は「ただ歩くだけではダメ!」」
運動習慣のない人や体力に不安のある人でも手軽に始められるのがウォーキングの魅力ですが、「ただ歩くだけではダメ!」という新常識をまとめた記事が1位になりました。健康増進のために、よく「1日1万歩を目標に歩こう」と言われますが、実は、漫然と歩くだけでは、いくらやっても期待するほどの健康効果は得られず、場合によっては逆効果にもなります。
信州大学大学院医学系研究科教授の能勢博さんは、ウォーキングだけでは筋肉に対する刺激が足りないため、ややきついと感じるくらいの「早歩き」と通常の速度の「ゆっくり歩き」を3分間ずつ交互に繰り返す「インターバル速歩」を提唱しています。また、東京都健康長寿医療センター研究所運動科学研究室長の青柳幸利さんは、「1日8000歩で、その中に20分の中強度の運動を取り入れる」歩き方を勧めています。
また、老化予防に有効な運動に詳しい東京都健康長寿医療センター研究所の金憲経さんは、歩くときの歩幅に「プラス10cm」することをアドバイスしていいます。ぜひ実践してみてください。
「突然発生する急性大動脈解離、救命は時間との闘い」
2017年には、俳優の中嶋しゅうさんや、声優の鶴ひろみさんが、急性大動脈解離で亡くなりました。急性大動脈解離は、前兆といえる症状がほとんどない上に、発症すれば短時間のうちに死亡するリスクが高い、やっかいな病気です。いったん発症したら、治療を受けられる施設に、できるだけ早く「生きて」到着しなければなりません。その病気の仕組みについて解説した記事が2位になりました。
「「食べる量を減らさず、内臓脂肪を減らす方法」が分かった!」
内臓脂肪の蓄積と食習慣の関係を幅広く調査したところ、食べる量(摂取エネルギー)は同程度でも内臓脂肪が多い人と少ない人がいて、違うのは食事の「質」だということが分かったそうです。内臓脂肪が少ない食事習慣の人が多くとっていたものは、豆類、野菜類、果実類、魚介類で、控えめにとっていたのは肉類、油脂類。また、穀類は両者に大きな違いはなく、内臓脂肪が少ない食事習慣の人は、多い人よりもわずかに少なくとっていただけだったそうです。内臓脂肪が気になる人は、食事の内容を見直してみましょう。
「飲酒が大腸がんのリスクを上げるのは確実!?」
数あるがんの中でも、ミドル以上のビジネスパーソンが最も気にするがんは「大腸がん」ではないでしょうか。大腸がんにより、毎年約5万人もが命を落としています。赤身・加工肉による大腸がんリスクがマスコミで盛んに取り上げられましたが、飲酒も大腸がんのリスクを高める要因の1つだということがわかりました。日本人の飲酒と大腸がんリスクについて論文を発表している国立国際医療研究センターの溝上哲也さんに聞いた記事が4位になりました。
「1日4分! 話題の筋トレ「HIIT」で体脂肪が落ちる」
「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」とは、強い負荷の運動を20秒行っては10秒休む、というのを4種目、2周分繰り返す、というもの。日本体育大学体育学科准教授の岡田隆さんは、「HIITの特徴は、一定時間きつい筋トレをすることによって筋肉中の糖を消費し、トレーニング後、長時間にわたって脂肪が燃焼しやすい状態を維持することにある。大きい筋肉を使うので、脂肪燃焼量を一気に増やすことが可能」と言います。この記事では、初心者でも自宅でできる4つのメニューを紹介しています。
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