不調を撃退! 男性ホルモンが出る生活を送ろう
食事、飲酒、運動などの習慣を見直す
日経Gooday編集部
ロカボするなら昼に! 朝はしっかり食べる
糖質制限のやり過ぎはNG! 適度な飲酒はオススメ
男性ホルモンの低下には、加齢以外にも、生活習慣が関係しています。例えば、炭水化物の制限のやり過ぎには要注意。「炭水化物に含まれる糖質を、過剰に摂取すると体脂肪が増えて、肥満の原因になることはよく知られています。しかし糖質の摂取が少ないと男性ホルモンを減らしてしまい、運動しても効果が減ってしまうことが分かっています」(堀江さん)。
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男性ホルモンを増やすとともに体重を絞る、という両面を狙うのであれば、朝食時には炭水化物をとったほうがいいでしょう。朝はインスリンが出やすいので糖質が素早くエネルギーとして使われるからです。「炭水化物を減らすなら昼がお勧めです」(堀江さん)。また、「蕎麦」は健康にいいイメージがありますが、実は血糖値を上げやすい。しょうが焼き定食のようにたんぱく質もしっかりとれるメニューがお勧めです。
飲み過ぎなければ飲酒はむしろお勧め
仕事が終わった後の夜の時間といえば、息抜きや社交のための「飲酒」。お酒は男性ホルモンとはどう関係しているのでしょうか。
「お酒の飲み過ぎは良いことがありません。しかし、実は適度な飲酒は男性ホルモンを高める手助けをしてくれます。お酒を飲むとアルコールデヒドロゲナーゼという酵素が活性化し、この酵素が活性酸素を除去して酸化ストレスを軽減します。酸化ストレスは細胞レベル、DNAを傷つけて老化の一因になり、それによってテストステロンも出にくくなるのです」(堀江さん)
飲酒はリラックス効果が期待できます。飲酒量が「1合未満」の人よりも「3合以上」の人のほうが「イライラすることがある」という答えが少ないのはそのためかもしれません。
「お酒を飲まない人は、ほかに何らかのリラクゼーションやストレス解消の手段があるといいですね。他人とコミュニケーションを取ったり、喜怒哀楽の感情を表に出したりすること、とくに笑うことが男性ホルモンにとっては効果的です」(堀江さん)。
男性ホルモンは、「社交性のホルモン」とも呼ばれています。共通の趣味の人と会ったり、飲み会やランチでも人と話すことが、男性ホルモンに良い影響を与えるのです。「大事なのは、社会とのつながりを保つことです。家族や仲間、他人とのつながりを大切にして、人生を積極的に楽しむようにしていくと、いつまでも元気に生活していくことができます」(堀江さん)
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