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Gooday 通信

「酒好き医師」の著者が教える、女性の最高の飲み方とは?

【WOMAN EXPO TOKYO 2019 Winter】最新研究から分かった体にいい飲み方

 伊藤和弘=ライター

糖質のとり過ぎは肥満だけでなく「老化」も招く

 糖質のとリ過ぎは肥満や脂質異常症のリスクを高くすることに加え、老化を進めることも分かっている。「糖化」といって、とり過ぎた糖が体内のたんぱく質と結びついて、たんぱく質を変性させてしまうのだ。

 「肌や髪もたんぱく質でできています。糖化によってお肌の弾力がなくなり、シワができてしまうんです。つまり、肌の見た目に影響します。さらに、血管や内臓などの機能も低下させ、さまざまな病気の原因になることも最近の研究から分かってきました」と葉石さんは注意する。また、この怖い糖化は、糖質のとリ過ぎだけでなく、お酒の飲み過ぎでも進行することが明らかになっている。

 一方、同志社大学糖化ストレス研究センターによる研究から、日本酒に糖化を抑える作用があることも分かった。たんぱく質が糖化するとAGEs(糖化最終生成物)という老化を促進する物質が作られるが、日本酒はこのAGEsの生成を抑える作用があるという(Glycative Stress Res. 2017;4;80-6.)。ただし、飲み過ぎると逆に糖化が進んでしまうので注意したい。

 また、日本酒は白ワインの10倍ものアミノ酸を含んでおり、保湿効果が高い。「古くなった日本酒を2合くらいお風呂に入れるととても体が温まりますし、アミノ酸の効果でお肌がしっとりします」と葉石さん。

葉石さんが必ず常備する「三種の神器」とは?

 「最後に、いつも私がお酒を飲むときに持ち歩いている三種の神器を紹介したいと思います」(葉石さん)

 まず、飲む前には漢方薬の「五苓散」。体内の水分の分布を調整し、翌日ののどの渇きやむくみを防いでくれる。飲んでいるときは「飲む人のためのよいとき」(キユーピー)というサプリメント。アルコールを酢に換える酢酸菌の酵素が配合されており、体内でのアルコールの分解を助ける。飲んだ後は「青粒」(株式会社青粒)。モロヘイヤ100%で、葉石さんによると「お酒を飲むとお腹がゆるくなる人にお勧め」だという。

         ◇          ◇        ◇

 お酒を飲むことは人生の大きな楽しみ。しかし大量に飲めば病気(や事故)のリスクは高くなる。基本的に「体にいいものではない」ことも近年の研究から明らかになりつつある。特に女性は男性以上にお酒のリスクが高くなる。飲み過ぎにはくれぐれも注意しつつ、いつまでも楽しくお酒を飲んで豊かな人生を送りたいものだ。

(撮影:稲垣純也/図版:増田真一)

葉石かおり(はいし かおり)さん
エッセイスト・酒ジャーナリスト、一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション理事長
葉石かおり(はいし かおり) 1966年東京都生まれ。日本大学文理学部独文学科卒業。ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に。全国の日本酒蔵、本格焼酎・泡盛蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。「酒と料理のペアリング」を核に、講演、セミナー活動、酒肴のレシピ提案を行う。2015年に一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。国内外にて世界に通用する酒のプロ、サケ・エキスパートの育成に励み、各地で日本酒イベントをプロデュースする。2017年に発売した『酒好き医師が教える 最高の飲み方』(日経BP)がベストセラーに。2019年11月、第2弾の『酒好き医師が教える もっと!最高の飲み方』(同)を出版した。

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