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Gooday 通信

東海大医学部教授・川田浩志さん「反省はしません。その方が健康でいられるから」

毎日を楽しめることが年齢に負けない第一歩です~Gooday流アンチエイジングセミナー【後編】

人生を楽しめる人ほど死亡リスクは下がる!

その1~人生を楽しむほど死亡リスクは下がる

 「日本国内の男性を対象にした研究です。被験者に『人生を楽しんでいますか?』という質問をしたところ、『楽しんでいる意識が高い人』は、『そうでない人』に比べて脳卒中、心臓病による死亡リスクが半分だった。これは驚きでした。また、ロンドン大学での実験では、『人生の楽しみ度=Enjoyment of Life:EOL)』と『8年後の身体機能』を比較したところ、EOLが高いと『寝たきりになりにくい』ことが判明しました。統計的に正しく調整を加えると、しっかりと有意差が出ている。これは驚異的なエビデンスです!」(川田さん)

 こうして、人間の体にとってメンタリティーがいかに大事であるかということに説明が及びます。さらに補足として、米国で行われた「Twitter」で飛び交う言葉を分析したユニークな研究報告も紹介されました。

「行動量の増加が体にもたらす恩恵は2つあります。1つは体の循環を高められること。次に、交流を通して精神的な好影響を与えることです」(川田さん)
[画像のクリックで拡大表示]

その2~「幸せ度」の高い言葉を多用する人は行動量も多い

 「18万人のツイートを自動的に解析したところ、『Happy』とか『Ha・ha・ha』といった幸せレベルを高く示すような単語を多くツイートしている人ほど、移動距離が長くて行動半径も広いことがわかったのです。つまり、あんまり悪いことはつぶやかないほうがいいっていうことですね。私も絶対悪いことは書きません。それを後から見直しても、暗い気持ちになるだけです」(川田さん)

 そして、こう続けました。「あと、反省するのは、調子に乗り過ぎたときだけです。普段は、絶対に反省はしません!」。会場は大爆笑です。

 移動距離や行動半径が広がるとは、言わずもがな「動くようになる」こと。こうした行動量の増加によって体らもたらす恩恵は2つあるそうです。

 「筋肉は内分泌器官でもあり、脳、肝臓、膵臓など全身の代謝に影響をもたらすマイオカインというホルモン様物質を分泌しています。動くほど、全身にマイオカインがぐんぐん行き渡り、その恩恵に預かることができる。つまり、自然に体の循環を高められるわけです」(川田さん)

 次に、動くことによって起こる「交流」という副次的な要素が精神的にも好影響を与えるといいます。

 「行動範囲が広がると、人間関係が広がり、人脈が生まれ、知り合った誰かからいろいろな知恵を授かることができる。逆に、毎日うつうつとして引きこもってしまうと、体内の循環が滞るために、炎症物質であるサイトカインが生まれ、慢性炎症を引き起こすことが分かっています。これが心臓病、脳卒中、がん、糖尿病、うつ病へとつながるとされているのです」(川田さん)

 こうして、アンチエイジングにつながることを証明するエビデンスが次々と川田さんによって解説されています。

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