三浦豪太さん「三浦家のカラダ哲学は『できない理由より、できる理由を考えよ』」
父・雄一郎のエベレスト挑戦に学ぶ Gooday流アンチエイジングセミナー【前編】
9月2日に開催された「Goodayリニュアル記念セミナーTalk&Clinic」の第2弾。会場となった日経カンファレンスルームは、仕事帰りのビジネスパーソンやシニア世代100人が集まり満席に。セミナーは全3部の構成。第1部は、父・三浦雄一郎さんとともに親子でエベレスト登頂を果たしたプロスキーヤーで冒険家の三浦豪太さん、第2部は、自らアンチエイジングに日々取り組む東海大学医学部教授の川田浩志さんによる講演。続く第3部は、BSジャパン「モーニングプラス」のメーンキャスターを務める榎戸教子さんを進行役に迎えて、三浦豪太さん、川田浩志さんを交えたクロストークとセミナーの内容は盛りだくさん。まずは、トップバッターの豪太さんの講演をお届けします。
「人生、勝負どきに100%の状態で出られると思ったら甘い!」
セミナー第1部、プロスキーヤーで冒険家の三浦豪太さんによる講演テーマは「三浦家のカラダ哲学『できない理由より、できる理由を考えよ』」。
会場では講演に先立ち、2013年にエベレスト登頂の際の緊迫した映像が流されました。
「こんばんは!」と少年のような元気いっぱいの呼びかけで登場した豪太さんは、「今日はみなさんに、アンチエイジング法というよりも、いつまでも元気を保ち続けるための精神的な話をしてみたいと思います」と切り出しました。まずは自らがフリースタイルスキーのモーグル選手だった頃のエピソードから話が始まります。
豪太さんは1991年より競技を始め、リレハンメル五輪、長野五輪の出場も果たしています。リレハンメル五輪では3回に渡る最終選考会が行われましたが、2回目のときに「代表になりたい」と気負うあまり、大転倒してすねを強打。筋膜が破れて大出血をしてしまったといいます。激痛は治まらず、脚が腫れてスキー靴も履けない状態で、選考会前日に米国から日本にいる父・雄一郎さんに電話をかけたそうです。そこで交わされた会話は次の通り。
雄一郎さん 「おう、豪太か、脚の具合はどうだ?」
豪太さん 「とてもじゃないけど明日の試合には出られないよ…」
雄一郎さん 「折れてるのか?」
豪太さん 「いや、折れちゃいないけど」
雄一郎さん 「折れてないなら、やけのやんぱちで滑ればどうにかなる! 人生、必ずしも勝負時に100%の状態で出られるなんて甘いことはない。やれるだけやれ!」
