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Gooday 通信

向井亜紀さん「がんはいつか自分のところにもやって来る。検診で見つかれば、それは大成功」

日経Goodayスペシャルセミナー「がん検診の現在と未来」トークセッションより

 氏家裕子=ライター

最初のがんは完治して、次は早期がんの状態で見つけるぞ、という気持ちで対応していったんですね。

向井さん 初めてがんになったときは落ち込みすぎて、気持ちがぺちゃんこになることによって術後もどんどん体の状態が悪くなっていきました。そんな中でいろんな先生や“がん友”に出会うことで、気持ち次第で予後が全く変わってくることがわかりました。

 メンタルが弱い状態でいると免疫力や自然治癒力って落ちちゃうんですよね。だから、大腸がんが見つかったときは、子どもが4年生で「お母さん死んじゃうの?」ってすごく泣かれたんですけど、「死なないよ、死なないために検査を受けていたんだから、これは大成功なんだよ。悪いところを見つけたから、これから悪いところをやっつけてくるから大丈夫」と子どもに伝えて、気持ちを強く持って手術に挑んだんですよ。そのときお医者さんから「あなたは手術に向いています」って言われました(会場笑い)。

 人間って、麻酔から覚めていくときに自分の本音が出ちゃうことがあるらしいんですけど、私の場合は、麻酔が切れていくときに「先生、私こう見えても若いんです! 家に帰っていろんなことがやりたいんです。これがやりたい、あれがやりたい」って元気にしゃべっていたらしく、先生や病院スタッフの方から「あの人は元気になるね」って言われていたそうです。

「がんは、『私以外の誰かがなる病気』ではない。いつか自分にもやって来る」

森山先生、前向きに考えているほうが、がんに負けにくいんでしょうか?

森山先生 いろいろな患者さんを診てきましたが、悪いほう、悪いほうにどんどん考えていく患者さんは、免疫や代謝が悪くなる傾向がありますね。

[画像のクリックで拡大表示]

向井さん 今は、3人に1人ががんで死ぬ、2人に1人ががんになるといわれている時代です。私も昔はぼんやりと、「がんは、私以外の誰かがなる病気」という他人事のようなとらえ方をしていました。でも、自分ががんになったときに少しでもパニックを防ぐように、がんはいつか自分のところにもやって来るということを、頭に置いておいた方がいいと思います。がんになったとき、誰に相談すればいいかということだけでも決めておけば、少しは心を強く持つことができますよ。

具体的に、何歳くらいからがんについて意識した方がいいでしょうか?

森山先生 学校教育で教えるのが1番いいと思いますけど、それが無理でも、早い段階から常に自分なりにシミュレーションするのは必要だと思います。早期発見できれば簡単に消せるんですから

地域の検診はもちろん、余裕があれば精度の高い検診を受けた方がいいですか?

森山先生 精度が高い検診というのは、よりがんが見つかる可能性が高くなると解釈してもらうといいですね。自分の命にいくらお金を出すかは個人の価値観や経済状態によって違いますが、私は検診に対してある程度の投資をしてもいいと思っています。

向井さん 大腸がんを患っていたときにお世話になっていた病院の名誉院長先生が、「がんを怖がらない方法が2つあります」っておっしゃっていたんです。なんだろう、すごく難しい最先端の語句が出てくるのかな、と思ったら、「1つは早期発見です」って。「もう1つは患者としての気の持ちようです」って。気持ちは元気な今から作っていけますよね。だから、検診のハードルを自ら低くして、自治体の検診にみんなで誘い合っていくといいんじゃないかと思います。

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